概要

本書は、TOEICR テストで最もよく出題される英単語・熟語を最も効率良く覚える
ための学習書です。

本書掲載の475 例文(音声約65 分)を繰り返し音読し、聞くことで、約2,000 の
TOEIC テスト最頻出英単語・熟語(文法・語法の頻出ポイントを含む)を自然な形で
覚えることができます。

英語の単語や熟語を覚える方法は色々ありますが、最も良いのは、例文やフレーズで覚えることです。単語や熟語を和訳と共に「孤立」させて覚える方法は、習得す
べき語いの数が増えるに従って困難になります。また、ことばのもつニュアンスや使用方法もわからないので、さしたる実用性もありません。

本書の例文はイメージしやすい内容で、単語や熟語が記憶によく残ると思います。例文はTOEIC テストで出題される英文と同じ長さで、1例文に平均4つの頻出語句(文法・語法のポイントを含む)が出てきます。475 例文(音声約65 分)で約2000 の頻出語句(重要語まで入れると約3400)が学べる学習書は他に例がないと思います。高校英語の基礎ができている学習者なら、1日2〜3時間×3ヶ月程度の学習で全て身に付くはずです。

学習方法はとてもシンプルです。まずは例文の読解を行い、TOEIC テストでのリーディング力を養います(テストでは英単語や熟語自体の意味が問われるのではなく、文法に従って読解する能力が問われる、ということをお忘れなく)。英文の構造と語句の意味、修飾関係が理解できたら、語いが記憶に定着するまで(間隔を置いて)何十回と音読し、例文を聞いてください。全ての例文が楽に聞き取れるようになれば、TOEIC テストのリスニングも楽になります。

本書は、決して奇をてらわず、正攻法で学習効率を最大限に高めた学習書です。「高速マスター」という大袈裟そうなタイトルが付いていますが、「看板に偽りなし」と思って頂けると思います。



主な特徴

わずか475例文で3400の重要語句が覚えられる

本書は、例文での同一単語・同一定義の使用を最小限にすることで、少ない例文で多くの語句が覚えられるようにしてあります。例えば、下記の例文(例文番号067)の中には5つのTOEIC頻出語句(excellent, location, facility, venue, social function)と1つの頻出語法(第5文型のmake)が凝縮されています。

The hotel's excellent location and facilities make it an ideal venue for conferences and social functions.

本書は1例文平均17 語、例文数は475 で、全例文を吹き込んだ音声の再生時間は約65 分(例文間の無音部分は1.5 秒)です。例文に含まれるTOEIC テストの頻出語句は約2000(重要語まで入れると約3400)、1例文当たり平均4つのTOEIC 頻出語句が出てきます。つまり、音声にして65 分足らずの例文で、TOEIC テストの頻出語句が2000 も覚えられるのです。一般的なTOEIC 英単語書はだいたい1000 語で60 分(例文間の無音部分は1秒)程度ですので、本書は単純比較で2倍学習効率が良いと言えます。

出題語句を綿密に調査しているので安心して取り組める

本書は、TOEIC 公開テストを作成しているEducational Testing Service (ETS) が制作した「TOEIC テスト新公式問題集」4冊と過去のTOEIC 公開テストの内容を分析し、出題語句(=単語、熟語、会話表現)、文法・語法、並びに、出題語句の使用定義、出題回数、出題パートに至るまで詳しく調べてデータベースを作り、出題頻度の高い語句と文法・語法を用いて例文を作成しています。ですから、例文で覚えた単語、熟語、文法、語法がTOEIC テストでよく出題されます。

他の英単語書にはない"隠れた"頻出表現がたくさん身に付く

一般のTOEIC対策用英単語・熟語学習書には、come with … (「…が付随する」例文350)やhave to be in(「提出しなければならない」例文304)のような、一見簡単そうで受験者の大半が知らない頻出語句が掲載されていません。本書は表面的な出題語句の調査ではなく、緻密な分析をもとに掲載語句を選定していますので、このような「隠れた頻出語句」が数多く掲載されており、一般のTOEIC英単語学習書で勉強するよりも「質の高い語い力」を身に付けることができます。

頻出の文法・語法も身に付く

過去のTOEICテストでは、「go +V原形」(例文286)、「come +V原形」(例文287)のようなgo, comeの口語用法や、makeやhelpの第5文型の用法(例文048と441)が頻繁に出題されています。また、「should+主語+動詞」(例文271)のような倒置形も何度か出題されています。一般に、これらの語法や文法はTOEIC対策の「文法・語法学習書」で扱われ、本書以外のTOEIC対策の「英単語・熟語学習書」には載りません。また、前置詞のbeside(「…の隣に」例文056)、besides(「…の他に」例文104)、副詞のbesides(「その他に」例文358)の使い分けなども同様です。本書の例文は頻出語句だけでなく、頻出の語法・文法もたくさん含んでいますので、TOEICテストの文法・語彙問題(Part5)の対策としても十分な効果があります。

例文にストーリーがあり、記憶によく残る

同一単語・同一定義の重複をほとんど行わずに2000 以上もの語句や文法・語法を例文に含めるのは極めて困難な作業ですが、本書は更に進んで、例文にストーリー性を持たせています。情景を頭に描きながら読む[聞く]ことで話の内容がよく記憶に残ります。例文は、「最小数の例文で最大数の必須[重要]語句を習得する」という本書の最大の長所を損なわないように(あえてストーリーの完成度を落として)必須[重要]でない語いが例文に多く含まれないようにしました。また、TOEICテストで典型的な「実務英文」ばかりで例文を構成すると、(1)Part1(写真描写問題)の出題語が学べない、(2)似通った話が相互に干渉し合って覚えづらくなる、(3)無味乾燥とした文ばかりで退屈し、長続きがしない、といったデメリットが生じるため、実務英文ではない例文(例えば、政治や事件など)も掲載しています。

例文の「英語的な和訳」で精読と直読直解の練習ができる

一般の英語学習書の例文には「意訳(=自然な和訳)」だけが載っていますが、英語と日本語では語順も単語の意味合いも異なるため、意訳だけで例文の構造や意味を正確に理解することはできません。学習者は仕方なく例文を丸暗記することになりますが、それでは(テストで問われる)単語の応用力や読解力が養えません。

これに対し、本書では、意訳の前段階として「英語的な和訳」を載せています。「英語的な和訳」により、英語と日本語との間のギャップを埋めることができ、精読が可能になります。精読を積めば読解力が増します。また、英文を前から読み下して理解する習慣を身に付ければ、英文を読む速度もアップします。

関連語の情報がテストのスコア・アップにつながる

見出し語には必要に応じて、同義語、反義語、派生語、TOEICテストで出題された形などが記載されています。見出し語の意味を確認したついでに関連語にも目を通して、2,3回発音しておけば、(1)見出し語の理解が深まり、(2)品詞選択問題(Part 5)が解きやすくなり、(3)同義語での言い換え問題(Part7)の対策にもなります。

例文のイラストがPart1(写真描写問題)の対策になる

本書には例文の内容に即した46個のイラストが掲載されています。イラストには下の絵のように、英語での説明があり、これがPart 1(写真描写問題)の有効な対策になります。

米英加豪18人の多様な発音が1例文ずつ頭出しして聞ける

TOEIC テストではアメリカ人(米)、イギリス人(英)、カナダ人(加)、オーストラリア人(豪)の4人のネイティブが問題文を読みます。一般のTOEIC 学習書は4人以下のネイティブで吹き込みを行っていますが、本書では、多様な発音に慣れてもらうために18 人のネイティブを使っています。また、例文も1例文ずつ頭出しができるように分割していますので、「例文138 だけを聞く」とか「苦手な例文だけを集めて繰り返し聞く」といったことが簡単にできて、リスニングの学習が捗ります。
*電子書籍にはこの音声が付属しません。 また、紙の書籍ではMP3ファイルを無料でダウンロードしていただく形となります。

巻末の索引が「TOEICテストの英単語・熟語辞典」として使える

一般の英単語学習書の巻末の索引は、本文の見出し語(と関連語)の英語だけが掲載されていますが、本書は「和訳」も載せていますので、テストの直前に掲載語句の意味だけを素早く確認したり、TOEICテストの問題集などを解く際に簡易辞典として使うことができます。



>> さらに詳しい内容は電子書籍の立ち読みをご確認ください。

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