ALL IN ONE の内容に関するQ&A(例文26〜50)  


 
例文 項目と内容  
26 Words, Phrases & Patterns


I can barely bring myself to study. の訳がよく理解できません。barely の訳を 「ほとんど・・・ない」 としてありますが、辞書には『barely は「かろうじてある」(肯定的)、scarcely, hardly は「ほとんどない」(否定的)に焦点がある』 となっていました。
「can bring myself to study 」 が 「勉強する気になれる」 ならば、これに barely がつくと 「かろうじて勉強する気になれる」ではないのでしょうか。


いいえ、can barely bring myself to study は否定的な意味で 「ほとんど勉強する気にならない」 になります。一般に、参考書や英和辞典では hardly, scarcely を否定的なニュアンス、barely を肯定的なニュアンス、として区別しているものが多いようですが、ネイティブは通常、 hardly, scarcely, barely を全て 「ほとんど... ない」 もしくは 「ほんのわずかしか...ない」 という否定的なニュアンスで捉えます。(後者の「ほんのわずかしか... ない」も否定的(悲観的)なニュアンスです) 
 

 
26 キーセンテンス

 
you've been getting a little lazy. と現在完了進行形になっていますが、例文10 では今までずっと...し続けてきた場合に使われると書いてあります。この場合はそのような考え方が通用するようには思えないし、なまけているという状態に対して進行形が使える理由もわかりません。

you are a little lazy は 「君は少し怠けている」 という意味です。これを you have been a little lazy という現在完了形にすると、「君はこれまでずっと怠け続けている」 という 「状態」 を表す継続用法の意味になります。一方、you are getting a little lazy という get の現在進行形は「君は少し怠け者になりつつある」という意味で、「なりつつある(まだなっていない)」という変化の過程を述べています。これを現在完了形にしたのがテキストの例文の you have been getting a little lazy で、「君はこれまでずっと怠け者になるという変化を続けている」「怠け者へと変わり続けている」 という「変化」が続いていることを表す継続用法になります。
 

 
30 キーセンテンス

 
「the contents of the glass」で 「グラス【の】中身」 という意味を表すために、of を使っているのだと思いますが、これは 「in」 ではいけないんでしょうか?

contentは中身という意味で、最初から「〜の中に」というニュアンスを持っているから、さらにinを用いる必要はないという解釈でよろしいですか?

 
contents of ... を contents in ... にはできません。
contents of ... は 「…の中身」 で問題はありませんが,contents in ... は「…の中にある中身」 になり,意味に重複があります。
 

 
31 キーセンテンス


attributed changes in the climate to global warming and pollution of the atmosphere における前置詞の使い方に関してですが、changes in と pollution of the atmosphere の部分を、それぞれ changes of、pollution in the atmosphere としてはいけませんか? ここでの in と of の使い分けを教えてください。


 (1)  changes in the climate
 (2)  pollution of the atmosphere

まず (2)から説明しましょう。「大気汚染」 という場合、地球全体もしくは特定地域の 「大気全体の汚染」 と考えます。この「全体」のニュアンスを出すために「A of B」という形にします。「A of B」には 「B = A」という意味合いがあるため 「大気=汚染(している)」となり「大気全体の汚染」というニュアンスになります。これを pollution in the atmosphere とすると「大気の中に汚染が見られる」 という意味合いになり「大気中の汚染(物質)」 のようなニュアンスになります。
次に、(1) についてですが、「天候全体の変化」であれば change of the climate と of を使いますが、例文では、「天候の中に見られる幾つかの変化」という意味ですから changes (that are seen) in the climate とします。
 

 
32 キーセンテンス

 
An anonymous informer...who were wanted for... とありますが、文章では過去形になっているのですが、訳文では指名手配中の、と現在形になっています。ここは who are wanted ではいけないのでしょうか?

ここでの 「手配中の」 は現在のことを指していません。「匿名の通報者が知らせてきた」 と同時点において 「手配中」 なのですから過去です。日本語の訳で考えるのではなく、話されている内容の時制を頭に思い浮かべる習慣をつけましょう。
 

 
33 Grammar & Usage

 
grammer&usegeの一番下 OがVするのを禁じるの所で、
bar O from Ving → ban O from Ving だと思います。

banは「…を禁じる」という意味で使われますが、
ban O from Ving の使い方は一般的ではありません。

一方、barは「動詞+目的語+from Ving」で非常によく用いられる動詞です。
以下、Cambridgeの定義と例文を載せておきます。

bar

verb
UK  /b??r/ US  /b?r/ 
present participle barring | past tense and past participle barred
to officially stop someone from doing something or going somewhere
(人が)〜するのを禁止する, 禁じる
He is barred from contacting his children.
引用: https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english-japanese/bar
 

 
34 Grammar & Usage

 
dramatically の位置についてですが、副詞は、be 動詞の後ろ、一般動詞の前に置くと思っていたのですが、なぜ、cured me daramatically of という位置にあるのですか。
it daramatically cured me ... となると、意味がどのように違ってくるのですか?

never や usually など頻度を表す副詞や already, just のような時間的関係を表す動詞の場合は一般動詞の「前」 に置くのが原則ですが、dramatically, quickly のように <形容詞+ly>の副詞や fast, hard のような様態[方法]を表す副詞の場合は一般動詞の「後」(目的語や補語がある場合はその後)に置くのが原則です。ですから、it cured me dramatically of ... という語順は原則通りの語順だということになります。

<形容詞+ ly >の副詞は一般動詞の前に置かれることもありますが、その場合は(通常の場所ではないところにあえて置くわけですから) その副詞に対して聞き手の注意を喚起したい場合か、目的語が長くその目的語の後に副詞を置くと動詞との修飾関係がわかりづらくなる場合などです。例えば以下の文では clearly を remember の前以外の場所に置くと、clearly が remember を修飾していることがわからなくなってしまいます。

 I clearly remember telling you to keep your fingers crossed for me.
 (僕のためにちゃんと祈っていてくれと確かに君に言ったはずだ)

 

 
35 Grammar&Usage

 
「S V O' O」 を 「S V O to O'」 や 「S V O for O'」 などに言い換えることができる動詞は、表現を変えることによってニュアンスがどう変わるのですか? 英語は日本語に比べて重要なものほど前にくる、という話しを聞いたことがありますが、同様に 「give the book to Tom」 は 「give Tom the book」 よりも 「the book」 を強調した表現になるのでしょうか?

逆です。
give the book to Tom は 「Tom に」 与える、ということが話し手の訴えたいことであり、give Tom the book は 「the book を」 与える、が話し手の主張のポイントです。
「V O' O」 という表現では 一般に O' が旧情報、O が新情報となり、話し手は O に聞き手の注意を喚起しようとしています。一方、「V O to [for] O'」は O が旧情報、O' が新情報となり、話者は O' に注意を喚起しようとしています。

 I gave him a bicycle.  (him は旧情報)
 彼に「自転車」をあげた。

 I gave it to Tom.  (it は旧情報)
 それを「トム」にあげた。
 

 
37 Words, Phrases & Patterns

 
long to do やpossess を英英辞書で調べると、フォーマルのラベルが付いています。ところが、訳を見ると『こんな宝石がずっとほしかったの』と、非常にくだけた会話になっています。他の例文にもあてはまるのですが、フォーマルな単語を使うシチュエーションというのが今ひとつ理解できません。 この例文のような日常会話では、want 〜 very much やhave を使っても良いのですよね。なぜここで上記のようなフォーマルな単語が使われているか説明してください。

「フォーマル=日常会話で使わない」 ということではありません。
例文の long to possess ... は日常会話で使っても差し支えはありませんし、テキストの訳語も適切だと思います。但し、このことばを話している女性は「ハイソ」なタイプです。下町的なことばの使い方ではありません。英米の映画などを見てみるとわかりますが、貴婦人タイプの役柄の女性はこのようなフォーマルな表現を使っています。つまり、フォーマルとは日常会話で使わない、という意味ではなく、使う人間が所属する集団やステータスによって決まる、ということです。同じことは日本語にも当てはまるのではないでしょうか。
 

 
38 キーセンテンス

 
2行目の but it has quite a few unfamiliar terms in it の最後の in it は不要と思われます。なくても十分言いたいことが伝わると考えますがいかがですか。どうしてin it をつけた方がよいのか教えてください。

have という動詞には 「... を中に含む」 という意味がありません。よって 「中に」 に当たる in ... を述べる必要があります。contain(... を中に含む)なら in ... を付加する必要はありません。

 It has quite a few unfamiliar terms in it.
 = It contains quite a few familiar terms.

基本的に、have を用いて 「... を(中に)含む」 と表現する場合には 「have ... in ...」 の形にして下さい。無論、例文において in it を書かなければ通じないというものではありませんが、きちんとした英語としては必要である、ということです。但し、以下のように 「あるかないか」 の存在だけを問題にする場合には in ... を省略することが出来ます。(省略しない方がより一般的ですが)

 "Does the book have any printing errors (in it)?"
  「その本には誤植がある?」
 "Yes, it does. It has a few errors (in it)."
  「うん、少しある」
 

 
44 キーセンテンス

 
I'll keep my fingers crossed はなぜ will を使っているのですか?

 
keep one's fingers crossed は幸運を祈るおまじないの行為です。

will は未来(=これからの)ことに対する話し手の意志を表します。
よって,I'll keep my fingers crossed は 「私はこれから先の未来において (君に)幸運がもたらされるようにおまじないをしておくつもりだ」 という意味になります。

「おまじない」 はそれを行っている間に効力を有すると考えられるので,未来に幸運がもたらされるようにするためには,現在 (I keep my fingers crossed)ではなく,未来 (I'll keep my fingers crossed) にそれを行う必要があります。
 

 
47 キーセンテンス


my Italian の my の用法について教えてください。所有格のこのような用例は見たことがないものですから。

「外国語を勉強[学習]する」 という場合は 「study [learn] 外国語」 としますが、「外国語を練習する」 という場合は、「pracitce 外国語」とするより 「practice one's 外国語」 と所有格をつける方が自然です。

practice は「実践の場で使って高める」という意味ですから、外国語を目的語とする場合は「その人が既に(ある程度)学習して身につけている知識を実践の場で試して高める」という意味になります。そしてこの 「その人が既にある程度身につけている」 の部分が one's という所有格で表現されるわけです。つまり、practice my Italian は厳密に言うと 「私が身につけたイタリア語の知識(my Italian)を試して高める」 という意味で、これを意訳して 「イタリア語の練習をする」 と和訳しているわけです。

 May I practice my Spanish on you?
 あなたを相手にスペイン語の練習をさせてもらっていいですか?
 (←私がこれまでに身につけたスペイン語をあなた相手に試してかまいませんか?)

 
他方、「study [learn] one's 外国語」 とできないのは 「自分が既に身につけているものを勉強[学習]する」 というのが論理に反するからです。
 

 
47
キーセンテンス


例文の所で I had practiced my italian, so... とありますが、過去完了形になっているのは、実際に話す以前までの事で現在はイタリア語練習をしていないという事を明確にする為に過去完了形になっているのでしょうか?

 
そうではありません。
had practiced と過去完了形になっているのは、「自分のイタリア語が通じなかった」 という内容が表す時点まで「(一定期間)イタリア語の練習を行っていた」という「継続的な状況」を表したかったからです。
つまり、ここでの had practiced は 「完了」 の意味ではなく、「継続」 の意味です。(learn や practice などは完了進行形(= have [had] been Ving)にしなくても継続の意味を表すことができます)
現在完了形であれ、過去完了形であれ、「継続」の用法で用いられる場合は、その時までに終わっていてもうそれを行っていない場合と、その時もまだそれを続けている場合とがあり、どちらの意味であるかは前後の文脈から判断します。

 

 
50 キーセンテンス

 
I assigned the complex, challengeing task to Greg. という文で、このカンマを使う場合はどんな時でしょうか?
 
the complex, challenging task のカンマについてですが、一つの名詞に対してそれを修飾する形容詞が2つ以上ある場合は形容詞と形容詞の間をカンマで区切るのが原則です。例文50 はこの原則に従っています:

  形容詞1,形容詞2 名詞 

 * 読むときはカンマの所でほんの少しポーズを置きます。

 a gifted, creativeyoung woman
 (才能がありクリエイティブな若い女性)

 a hot, humid, noisy town
 (暑く、むしむしして、騒がしい町)

このようにすることで形容詞同士が混じり合わず読みやすくなります。上記50 の例文で、complex challenging task とカンマを付けなかったとしたら、complex がchallenging を修飾しているように(一瞬)見えてわかりづらいですね。このように同じ(意味の)タイプの形容詞をカンマを付けずに列挙するとわかりずらくなるのでカンマを置きますが、全く異なる(意味の)タイプの形容詞を置く場合は、このようなわかりづらさが生じないので逆にカンマを置かないのが原則です:

 five popular American cars 

* five は 「数字」, popular は 「性質」, American は 「属性」 を表し,形容詞のタイプが異なる。
 

 
例文51〜100

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