「新TOEIC TEST 英単語・熟語高速マスター」 著者メッセージ

本書は,現在 TOEIC500点〜700点台の方 * を対象に,比較的短期間の集中学習 ** で,TOEICテストのスコアを100点〜150点アップ*** させることを狙った教材です。

以下は,何年もの試行錯誤の末に,本書で実現したことです。

1. TOEICテストに出る90%以上**** の 「英単語」 と 「英熟語」 を最小限の例文 (せいぜいCD1枚分) の中に盛り込む。
2. be in (出社している,提出される) や place an order (注文をする),porch({米語}1階のベランダ) のように,簡単そうで受験者が知らない頻出語句をたくさん載せる。
3. 頻出の 「文法・語法」 もできるだけ多く, 「英熟語」 の形にして例文に盛り込む。
4. 例文の読解を行えば,文法・語法問題を読み解く力が自然に付くよう,TOEICテストで出題される文型を網羅する。
5. 例文の 「和訳」 に 「(きめ細かな) 読み下し訳」 を入れ,例文を (棒暗記ではなく) 細部まで理解した上で暗記できるようにする。(そうすれば他の英文でも通用する読解力が養える)
6. 例文の 「和訳」 に 「(きめ細かな) 読み下し訳」 を入れ,「リスニング」 の基礎訓練ができるようにする。(英文を読み下して理解できない人はリスニングができない )
7. 例文を幾つかのブロックに分けてストーリー化し,記憶に残りやすくする。
8. やさしめの単語であっても見出し語として取り上げ,基礎力に不安がある (例えばTOEIC500点台の) 学習者でも辞書を引かなくて済むようにする。
9. 見出し語の 「関連語」 には,TOEICテストで 「出題された単語とフレーズ」 をできるだけ多く載せ、ここで目にした語いにテストで遭遇するようにする。
10. 米英豪加4カ国のできるだけ多くの話者を使って例文の音声を吹き込む。その目的は,多彩な発音に慣れるてもらうことが一つ。そして,より重要な狙いは,「どの国の発音も大差はなく,TOEICレベルの聞き取りができない原因は,音の認識力よりも表現力と読解力の不足によるところが大きい」 ということに気づいてもらい,リスニング学習の指針にしてもらうこと。

また,本書は,紙の書籍としては,英単語,英熟語と,(熟語の形で示せる)文法・語法だけを学ぶ教材になっていますが,出版社の丁寧なサポートサイト
***** (各例文に含まれる読解、文法、リスニングのポイントが学べます) を利用すれば,英単語・熟語教材の枠を越えた TOEIC版 「ALL IN ONE」 になります。

あれこれと複数の教材をやり散らかしたところで,たいした成果はあがらないものです。数ヶ月間,腰を据えて,この教材に取り組んでみて下さい。 この教材も出版社のサポートサイトも,あなたのやる気にしっかり答えてくれるはずです。

2012年8月吉日 著者



* TOEIC800点以上の方にとっては,見出し語の8〜9割は既に知っている語彙だと思います。
** 1日2時間X3ヶ月程度。学習者の現状英語力により±1ヶ月。まずは前半(First Half)の完走を目標に。
*** 出版前の本書原稿(例文音声なし)を学習した大学生は,2ヶ月半で一通り本書をやり通し,以前3回の受験結果がいずれも500点台後半であったが,705点になった。
**** 中学レベルの英単語が既に身に付いている前提で,「TOEICテスト新公式問題集 Vol.1〜Vol.4」 を調査対象とした割合。
***** サポートサイトのURLは各例文に記載されています。