ALL IN ONE Basic の本文内容に関するQ&A

ご質問は書籍の巻末に記載されているメールアドレスにお願いします。
全てのご質問にお答えしたいと思いますが、できない場合もあります。

 
Lesson 1 例文 ②


25頁のin the afternoon がなぜ副詞句になるのか理解できません。


回答

24頁の表に書かれているように、前置詞は名詞と結びついて副詞句か形容詞句になります。ですので、in the afternoon は副詞句になるか形容詞句になるかのどちらかです。


仮に形容詞句になると考えた場合、直前の名詞を修飾することになるので、直前の名詞 kids を修飾し、kids in the afternoon で「午後の子供達」という解釈になります。しかし、これは意味的におかしいので、消去法で、in the afternoon は副詞句、ということになります。


副詞、副詞句というのは名詞以外のことばを修飾する(=具体的に補足・説明する)語句の総称です。動詞句  take care of the kids は「子供達の面倒を見る」という意味ですが、子供達の面倒を見るのか「いつ」のことなのかを in the afternoon(午後に)が説明しているので、動詞句を修飾する副詞句、ということになります。



Lesson 8

例文 ③

 She is seldom home on weekends.

という文章を

 She is seldom at home on weekends.

とすることは可能でしょうか?

また、可能であった場合、「at」をつけた場合とつけない場合で違いはありますでしょうか?


回答

homeをat homeとしてもかまいません。意味の違いは全くありません。
be at home / stay at home よりも be home / stay home の方がよく用いられます。


Lesson 13

Lesson 13の表から学びますと、
13-② 部分否定ですので、本に書かれている訳ではなく、「・・・全てを自分自身でできるわけではない。」が正しいのではないでしょうか?
同様に13-③ は「両方手にするわけではありません。」が正しいのではないでしょうか?


回答 
 

●Lesson13 ② についてですが、全部否定(=100%の否定)の場合は、以下のような和訳になります:

【全部否定】 我々は "何も" 自分一人ではできない。
       We can't do anything by ourselves. / We can do nothing by ourselves.

 

よって、「我々は全てを自分一人ではできない」というテキストの和訳は、全部否定ではなく、部分否定と解釈されるはずですが、以下の和訳に変えた方が、部分否定であることがより明確でベターかなと思います。

【改善案】 我々は全てを自分一人でできるわけではない


●Lesson13 ③の場合も、全部否定なら、次のどちらかのような和訳になります:

【全部否定】 "どちらも" 手にすることはできません。
       "両方とも" 手にできません。
       you can't have either. / you can have neither.

テキストの和訳「両方手にすることはできません」は、以下のように「を」を足すとより明確でベターであったかなと思います。

【改善案】 両方手にすることはできません。


Lesson 13
Lesson 111
Lesson 119
Lesson 159
Lesson 171

Lesson 13 ②After all,we can't do everything by ourselves.
こちらのcan't がcanに聞こえます。ネイティブは聞き分けられるのでしょうか?もしくはこのセンテンスならcan'tしかない。となるのでしょうか。

Lesson 111 ②The question is whether we have the will to do it.
questionはproblemでは不適切ですか?

Lesson 119 ③ This is like the home Luke Skywalker lived in in "Star Wars".
homeはhouseだと不適切ですか?

Lesson 159 「couldn't have Vp.p」「can't have Vp.p」は「mustn't have Vp.p」は使えないのですか?

Lesson 171 Wouldn't it be nice if we could celebrate Christmas together?

wouldn'tはwouldではだめでしょうか?


回答

1番目の質問から順に回答します。

Lesson 13 ② After all,we can't do everything by ourselves.
こちらのcan't がcanに聞こえます。ネイティブは聞き分けられるのでしょうか?もしくはこのセンテンスならcan'tしかない。となるのでしょうか。

【回答】
確かに、can と can't は日本人には難しい聞き分けですが、ネイティブには聞き分けは容易です。
't があるかないかを聞き分けようとするのではなく、can の音の強さと長さ、に注目してください。
強く長く発音されていれば否定形の can't、弱く短く発音されていれば肯定形の can です。
ここでいう強く長く、弱く短く、は主語の発音の強さとの比較で判断します。
つまり、we can't の場合は、we よりも can't の方が音が強く長く、逆に、we can は we に比べて can の音が弱く短く発音されます。
以下の動画の 2:39 からの説明も参考にしてください。
https://goo.gl/M7UBJj


Lesson 111 ②The question is whether we have the will to do it.
questionはproblemでは不適切ですか?

【回答】
question と problem としてもかまいません。


Lesson 119 ③ This is like the home Luke Skywalker lived in in "Star Wars".
homeはhouseだと不適切ですか?

【回答】
不適切とも言い切れませんが、home と house は若干意味が異なります。

home は、住処(すみか)を表します。(a house or apartment where a person or a family lives)
house は、建物 だけを表します。(a building in which a person or a family lives)

この例文の話し手は、「これは、Luke Skywalker が暮らしていた住処に似ている」と言っています。


Lesson 159 「couldn't have Vpp」「can't have Vpp」は「mustn't have Vpp」は使えないのですか?

【回答】
「mustn't have Vp.p.」 は使えません。ついでに言うと、「can't have Vp.p.」は日本の文法参考書にはよく出てきますが、「couldn't have Vp.p.」ほど使われません。(ですから、テキストでは couldn't have Vp.p. が先に書かれています)


Lesson 171 Wouldn't it be nice if we could celebrate Christmas together?
wouldn'tはwouldではだめでしょうか?

【回答】
以下のように、意味が変わってしまいます。

Wouldn't it be nice if we could celebrate Christmas together?
クリスマスを一緒に過ごせたとしたら素敵じゃない?

Would it be nice if we could celebrate Christmas together?
クリスマスを一緒に過ごせたとしたら素敵でしょうか?



Lesson 14

例文③


読み下し訳では「いかなる人でも賛成ですか?」となっており、意訳では「誰か賛成の人はいますか?」となっています。

読み下し訳のほうは「賛成が圧倒的多数」のニュアンスがあり、意訳のほうは「反対の人が多数の中で、賛成の人はいるか」というニュアンスに感じます。

つまり、正反対のニュアンスに取れるのですが、この読み下し訳からどのように意訳へと持っていけば良いのでしょうか。
自分で文が作れるよう、その考え方のプロセスを教えていただけますと助かります。


回答


Does anyone agree?

​anyone の訳語「いかなる人」とは、「 いかなる人も(例外でないが)」「 誰でも(かまわないが)」という意味です。

よって、Does anyone agree? は直訳すると、「いかなる人でも[どんな人でも、誰でも](かまわないが)賛成ですか?」になり、意訳すれば 「誰か[どなたか]賛成の人はいますか?」になります。

この文は純粋に「賛成の人がいるか否か」だけを尋ねています。

anyone に「いかなる人でも」という和訳を当てているのは、それが anyone の本来の意味であり、この意味は「肯定文」「否定文」「疑問文」を問わずに当てはまる、ということを学習者に知ってもらうためです。以下の3つの文において anyone の意味が同じであることを確認してください:


【肯定文】
Anyone can do it.
[直訳]いかなる人でもそれができる。→[意訳]誰だって(例外なく)それができる。

​【否定文】
I didn't talk to anyone.
[直訳]私はいかなる人とも話さなかった。→[意訳]誰ともしゃべらなかったよ。


【疑問文】
Can anyone do it?
[直訳]いかなる人でも[誰でも](かまわないが)それができますか? →[意訳]どなたか、それができる人はいますか?



Lesson 17 Lesson 17の解説文で
”これら「副詞」の疑問詞は文頭に・・・”とありますが
副詞の疑問詞???と戸惑ってしまいます。
副詞の働きを持つ疑問詞の理解でよろしいのでしょうか?

回答
 

はい、その通りです。

次回の重版では、 「副詞」の働きをする疑問詞  という表現に変えたいと思います。


Lesson 20

例文③


「通常、どの航空会社を使っていますか?」が Who do you usually fly with? となっており、単語欄でも取りあげられていますが、「航空会社」のことを Who と言えるのでしょうか?


回答
 

Who do you fly with? と Who を使うのは極めて自然な表現です。この表現は、近年の大学入試センター試験の対話文で出題された英文でもあります。TOEICテストのリスニング・セクションでも出題されそうな英文です。「(今度の旅行では)どこの航空会社を使うの?」と、近未来のことを尋ねるのなら、Who are you flying with? とします(この現在進行形の用法は、Lesson 23で学習します)。

ちなみに、「誰と一緒に飛行機で行くのですか?」という質問をする場合は、Who are you flying with? と言うよりも、Who's going [coming] with you?(誰が一緒に行くの?)とか、Is anyone going [coming] with you?(誰か一緒なの?)と言う方が一般的です。


Lesson 20 例文 ⑥

It's not mine or hers.とありますが、なぜorなのですか?neitherやeitherでもいいですか。

回答

「AでもBでもない」は英語では、以下のいずれかで表しますので、以下の形をしっかりと覚えておいてください:

(1)not A or B
(2)neither A nor B

使い方としては、通常は(1)を使います。そして「どちらもない」ことを特に強調する場合に(2)を使います。

また、(1)において、or の代わりにneitherは使えません。

eitherを否定の意味で使う場合は、たいてい「否定文, either」の形で使い、「~もまたそうでない」という意味になります。Lesson 8の①の2つ目の例文がこれに当たります。



Lesson 28

現在完了進行形についてです。
高校生の時分、現在完了形に用いられる動詞は動作動詞と教わったのですが、本書にはそのことは言及されていないように見受けられます。
実際のところ現在完了進行形に用いられる動詞は動作動詞でも状態動詞でもどちらでもよいのでしょうか?


回答

どちらでもよいわけではないのですが、さほど重要度は高くないと言えます。

というのも、「現在完了進行形は、現在進行形と同じく、状態動詞を用いない」というのが一般的なルールですが、この原則には例外も多いのが事実だからです。

例えば、wantは状態動詞の典型として参考書で紹介されますが、口語では「I have been wanting to ~」という現在完了進行形はよく使われています。

ですから、そのルールは一応頭の隅に置いておくとして、実用面でより重要なポイントである、(1)継続用法のみを表す、(2)単純現在完了形より生き生きとした話し方になる、という2点にフォーカスして学習を進めてください。


Lesson 29 

例文④

「for the last few years」について、質問がございます。

この「few」は意味的にどのような意味になるのでしょうか?
また、「for the last a few years」とは言わないのでしょうか?

Lesson12で「few+可算名詞(の複数形)」は「ほとんど無の…」という意味で「ほとんどない」という否定の視点で用いられるとありました。

こことの関係でよくわからなくってしまいました。よろしくお願いいたします。


回答
 

fewは「少数の」という意味で a few の few と同じ「肯定」の意味です。
fewはaの代わりに以下のようなことばと結びつくことがありますが、その場合は全て「少数の」という「肯定」の意味です。

the [these, those, my, your, our, theirなど] few ...

for the last a few years とは言えません。
theとaは冠詞ですが、一つの名詞(ここではyears)につける冠詞は1つだけと決まっています。



Lesson 30

例文 ③

 

At 19, Bob worked as a plumber. He had dropped out of high school and left home.

 

この文のleftはhad left のhadの省略になりますか?それともただの過去形となりますか?

 

worked(過去)よりも前にhad dropped(過去完了)のことが起こっているのは分かりますが、このleftの立ち位置がworked(過去)していた頃と同時期なのか、had dropped(過去完了)していた頃と同時期なのかよく分かりません。

 

初歩的な質問かもしれませんが、お返事心よりお待ちしております。


回答
 

leftはhad leftのleft(過去分詞)です。この文は、hadと結びつく過去分詞がdroppedとleftの2つあります。

left homeはdropped out of high schoolの(直)後の行為、つまり、「高校を中退して、その(直)後に家を出た」ということです。


Lesson 33  Lesson 33の表

Basicと一緒に All in one も購入したので、時折そちらも参照しているのですが、第2文型で「~になる」という意味になる動詞について、Basicのほうには make が入っておりますが、All in one のほうにはありません。makeが、より下位レベルの本にだけ載っているということは、この用法での make をどのように考えればよろしいでしょうか。(あまり使われなかったり、覚える必要があまりないのでしょうか?)

回答
 
この make の用法は大事ですので、覚えておいてください。これは ALL IN ONE にもきちんと載せるべきでした。
ALL IN ONE は文法よりも単語・熟語の習得に重点が置かれているため、Basic の方がむしろ文法の網羅性は高くなっています。
Basic には、あまり使われない文法知識は一切載っていませんので、安心して知識の習得に励んでください。



Lesson 33

例文①

この例文では、現在完了形が用いられるていますが、用法としては「結果」になるのでしょうか?

また、この例文で現在完了形を用いず、過去形を用いるのは誤りでしょうか。


回答
 

はい、「結果」の用法です。
過去の「…になってその結果今…である」という意味です。

過去形にすると現在との接点が失われてしまい「今…である」ということが分からなくなるので(このような前後の文脈のない単一の例文では特に)、よくありません。


Lesson 33

例文③


Lesson 29の過去完了形の解説によると、「過去完了形には過去の一時点が必要」とのことだったと思うのですが、この文には過去の一時点がありません。
どのように考えれば良いか、もう一歩詳しく説明していただけますと大変助かります。

 
回答

この例文は、物語の一部が切り取られて掲載されたもの、と考えてください。起点となる過去の一時点はそこに書かれていないだけで、この例文の前に存在しています。

それから、この例文を「過去形」にした場合、「過去完了形」と意味がどう異なるのか、という点にも注目してください。そうすると、過去完了形の意味がより深く理解できます。

【過去形】 The meat went bad and the bread went hard.

肉は腐り、パンは硬くなった。(*「変化」を述べている)

【過去完了形】 The meat had gone bad and the bread had gone hard.

肉は腐っ
てしまっていて、パンは硬くなっていた。(*「状態」を述べている)




Lesson 33

例文④

Here and there, leaves are turning yellow and red.とありますが、この例文はHere and there, the leaves are turning yellow and red.と、leavesの前にtheをつけても問題ありませんか?

 
つけても間違いになりませんが、少し意味が変わります。

the leavesとすると、より限定的な「木の葉」になります。例えば、話し手と聞き手の間で「庭の木」や「近所の街路の木」のことを話している時に「それらの木の葉」を指して the leaves と言います。

無冠詞の leaves は一般的な「木の葉」を指し、具体的な限定がないので、「(いろんな場所の)一般的な木の葉」という意味になります。



Lesson 35
Lesson 36

【Lesson 35, 36 の表】

 

高校三年生です。
AIO Basic、とても感動致しました。文法は、中高6年間しっかり(?)やってきて、文法問題で高得点を取っていて、文法問題はやらなくて良いと言われてきたのですが、最近何故か基本的な文法事項が抜けてる気がして、とりあえずおさらい出来そうなこの本を買って、やっている途中なのですが、基本事項がとても抜けてることに気がつきました。この本の基本事項の圧倒的な網羅性に驚いているところです。
(受験英語の文法の網羅性という意味ではなく、英語という教科の下地である『文法』の網羅性という意味です)
さらに、この本をやっていけば、4技能伸びるのではないかと、密かに確信しております。(4技能試験は受けませんが…)
英語の勉強が楽しくなりそうです。

さて、質問に入らせていただきますが、
L35とL36の表の、lookのto Vbの△と、feelの名詞の△の部分、何故△なのでしょうか?L35の表の名詞の△は、(注)のことを言っているのかなと思ったのですが…
例文にも入っておらず、説明もないので、質問させていただきましたが、まだ途中までしかやっていないので、何処かに書いてあったらすみません。
返信よろしくお願いします。


回答
 

ご丁寧な感想を頂き、ありがとうございます。回答が遅れて大変申し訳ありません。

さて、Lesson 35 の表についてですが、look, seem, appear, sound はいずれも条件付きで補語に「名詞」をとることができます。


その条件とは(注)に書かれているように、補語が「形容詞付きの名詞」、すなわち「形容詞+名詞」になる場合ということです。△という印がついているのは、通常はダメだが例外もある、という意味に解釈してください。ここでは、無条件に名詞がとれるわけではないので注意してくださいという意味です。
look が補語に「to不定詞」をとる場合については、× としてしまってもよいのですが、look to be … (…になりそうだ)のような例もあるので△にしています。 


また、Lesson 36 の表の feel の場合も、補語に名詞を置くことは × としてしまってもよいのですが、feel a new person(自分が生まれ変わったかのように感じる)という「形容詞+名詞」の例もあるので △ としています。

英語にかなり慣れるまでは、表の△の用法は使わない方が無難だと言えます。


Lesson
44
例文②

eachは副詞と説明されていますがこのeachは文中のどの語を修飾しているのでしょうか?

回答

eachはTheyを修飾している(というよりTheyと同格の関係)と考えられます。They each cost me $12. と言い換えが可能だからです。

英語のadverb(副詞)というのは、「名詞以外のことば」を修飾することばの集合体で、かなり漠然とした働きをすることばですので、文意がとれれば副詞の修飾対象はピンポイントで考えない方が良いと思います。



 Lesson 46 Lesson 46 表

お世話になります。ALL IN ONE Basic のLesson46を学習しています。121ページの表(第五文型の補語に名詞をとるのか形容詞をとるのか)が、なかなか覚えられません。keepとfindについて補語に名詞をとる場合の例文について教えていただけると助かります(もし既に本に取りあげられていたらすみません。)よろしくお願いします。

回答

理解のポイントとしては:

1.第5文型の補語には「形容詞」が入る。
2.「現在分詞」と「過去分詞」も(動詞が形容詞になったものなので)基本的には補語に置ける。
3.補語に「名詞」が置かれるケースは少ない。その場合、多くは「形容詞+名詞」という形の、「形容詞」が含まれた名詞句である。

keepが補語に名詞をとるのは希ですが、以下のような重要表現があります:

 keep <事> a secret(<事>を秘密にしておく)
 keep <人> company(<人>に同伴する ← <人>が自分の同伴者[同席の人]であるようにする)

findが補語に名詞をとる例は:

 find <人・事> <形容詞+名詞> (<人・事>が<形容詞+名詞>だとわかる[思う])

 I find him a good listener.
 私は、<彼>が<人の話をきちんと聞く人>だと思います。



 Lesson 46

例文 ③

例文にある『can』ですが、この場合はどのような意味になるでしょうか。Lesson144の表に記載がある『可能』でよろしいでしょうか。

I can get ~の読み下し訳が「私がさせられることだ」とあるので、『can』がどのような意味で使われてるのか疑問に思いました。

また、この文で『can』を用いなかった場合は全く違う文章になってしまいますでしょうか。


回答

I can get の読み下し訳である「私がさせられる」は「私がさせることができる」を略したものです(紙面の関係上、このように短縮しています)。

つまり、ここでの can は「できる」という意味です。
canを用いないと「私がさせる」という訳になります。


Lesson
47

例文 ⑥


They have orders coming in from all over the country. について

この文章のinはなぜあるのですか?
They have orders coming from all over the country. の間違いではありませんか?


回答

「間違いではありません。逆に、They have orders coming from ... としたのでは、和訳が示すこの例文の意味を表せません。

(A) They have orders coming in from all over the country.
 彼らの元には注文が入って来ていて、それは全国からである。

(B) They have orders coming from all over the country.
 彼らが受ける注文の出所は全国である。

inは「中に(入って)」という意味の副詞ですから、come in は「(注文が)彼らの会社の中に入って来る/舞い込んで来る」になります。そして、その注文の「出所」は from all over the country(全国の至る所から)というわけです。They have orders coming in from all over the country.は「彼らの元には注文が入って来ていて、それは全国からである」という意味になります。実際に注文が舞い込んでいるという状況に意味の重点があります。

一方、come from ... は「出所」「由来」だけしか表しません。よって「(注文の出所・由来は)…である」と言っているだけです。They have orders coming from all over the country. は「彼らが受ける注文はその出所が全国である」という、「出所」だけを問題にした英文です。「今は受注はないが、ある時は全国からである」といった状況も考えられます。


 Lesson 47

例文⑦


このようなシチュエーションでは、日本語では意訳のように端的に「宅配のピザ」と言うと思うのですが、ここの英語では「ピザが配達された状態にしてもらう」という言い方になっています。これは、実際に英語ではこのシチュエーションではこのような言い方をするのか、それとも文法項目上「have O Vp.p.」を学ばせるためにあえてこのようなまわりくどい言い方になっているのでしょうか?
(和英辞典には、宅配ピザがhome-delivered pizzaと載っておりましたが、どちらの方を良く使うのでしょうか?)

 
回答
 
「have O Vp.p.」という文法上の重要事項を学んでもらうことが第一目的ですが、have pizza delivered(ピザを宅配してもらう)という表現は、ネイティブが使う自然な表現です。本書では、ネイティブが使わないような不自然な英語表現は一つも出てきませんので、安心してください。
have pizza delivered と home-delivered pizza のどちらの方がよく使うか、という質問については、使う場面が異なるので、どちらとは言えません。
「ピザを宅配してもらう」という動詞句を使って文章を作る場合は、have pizza delivered を選択するし、「宅配のピザ」という名詞句を使う必要がある場合は、home-delivered pizza を選択する、ということです。
例文7の場合は、前者の動詞句を使った方が、文が作りやすいのでそうした、ということです。



Lesson 48

例文①

なぜtheirではなくthemなのでしょうか?
theirだと、neighborsを指していることになるからでしょうか?


回答

theirとしても必ずしも主語のneighborsを指すわけではありません。theirにできないのは他の文法的な理由からです。
和訳が「彼らの口論」となっているので、「彼らの」をtheirにしたくなりますが、それだと「hear+所有格+動名詞」という構造になっています。hearは他の知覚動詞と同じく「hear+目的語+現在分詞」の構造にして表す決まりがあるので、hear them quarrelingにしなければいけません(「目的語」は目的格で表します)。


Lesson 51 例文④

(髪を短くしたいんです)は
 I’d like to cut my hair short. ではまちがいですか?

回答
 

この例文は、美容院/理髪店で、客が美容師/理髪師に向かって、「髪を短くしたい」と言っているのですが、I'd like to cut my hair short. という表現は、主語の I(客自身)が cut my hair short(髪を短く切る)と聞こえてしまいます。「髪を短く切る」のは主語の I ではなく相手のyouですから、次のように言うか、

 

I want [would like] you to cut my hair short.

Could you cut my hair short?

Can you please cut my hair short?

または、youを登場させずに「髪が短く切られることを望む」とテキストのように言うか、


I'd like my hair cut short.

I want my hair cut short.

もしくは、haircutという名詞を用いて、シンプルに次のように言います。


I want a short haircut.
I'd like a short haircut.

ちなみに、I want to [would like to] cut my hair short. という言い方は、美容師/理容師に対してではなく、友人や家族に対して「髪を短くしたいんだ」と言う場合では、(たとえ自分自身で髪を切らなくても)使われています。


Lesson 53

例文 ④

let you borrow ではなく borrow you ではまちがいですか?

I'm never going to borrow you my car again.


回答
 

間違いです。

borrowは「貸す」ではなく「借りる」という意味です。

また、borrowは、borrow you my car というように「二重目的語」がとれません。

lend(貸す)は lend O' O(O'にOを貸す)という二重目的語がとれるので、次のように言うことでほぼ同じ意味になります。

I'm never going to lend you my car again.

ちなみに、両者のニュアンスの違いは、

I'm never going to lend you my car again. が「君には二度と貸さない」
I'm never going to let you borrow my car again. は「君には二度と貸してやらない

で、前者は「相手に貸さない」という単なる宣言ですが、後者は「相手が望んでもそうはさせない」という意味で、より厳しい(嫌みな)言い方です。



Lesson 55

例文③

”until the age of 12”という過去の1時点があるにもかかわらず”Pat was raised overseas“と過去完了形ではなく過去形で表現されているのはなぜでしょうか?


回答

過去形は「過去の一時点の出来事」だけでなく「過去の習慣的・継続的な状態」を表すことができます。
よって、was raised という過去形は「育てられていた」という習慣的・継続的状況を表すことができます。
had been raised も、過去の一時点(until the age of 12)までの継続的な状態を表しますが、was raised でも同じことが表現できるので、よりシンプルなwas raisedにするのが一般的です。


Lesson 63

表では、「第5文型からの変形とは言い難い慣用表現」として例が挙げられていますが、なぜそう言えるのかわかりませんでした。

We thought him (to be)a nice man.
→He was thought to be a nice man.

上記のthinkの5文型用法からの変形とは考えられないのでしょうか。


回答

テキストの表で挙げられている5つの動詞の中で、特に、thinkとbelieveは、それぞれ「think ... to Vb」と「believe ... to Vb」という能動態の例が辞書や学習参考書に載っているかと思います。しかし、まずお目にかからない用法です。それぞれ、「think (that) ~」「believe (that) ~」とするのがはるかに一般的であり自然です。

ですから、これらの受動態が「be thought to Vb」「be believed to Vb」であるとは考えず(そう考えると元の能動態を正当化することになります)、be said to、be supposed to、be known toと同様、受動態のセットフレーズ(=慣用表現)と考えるのがよいと思います。



Lesson 67

例文 ④

例文の文型がわかりません。

 What made you  decide to apply for this job?

 WhatがS、madeがV、youがO、decideがC、to以下がdecideを修飾する副詞節の第5文型という考えでよろしいでしょうか?


回答

はい、第5文型です。

そして、decideから文末のjobまでの動詞句全体をCと見なすのがわかりやすいと思います。


Lesson 68

Lesson 68 (P199) 下から2行目の文

ここでの「急に全員が話すことをやめた」と言う文としては正しくないのかもしれませんが、英文としてはあり得るのではないか、と言う気がするのです。
すなわち「急に全員がとまって、話し始めた」という意味で。


回答
 

英文としてはありえます。

Suddenly everyone stopped to talk. は、


1) 全員が立ち止まって話をした。
2) 全員が作業を中断して話をした。

と解釈できます。

但し、その場合、次のように、talk の後ろに to each other (お互いに) を付けた方が意味がはっきりして良い英文になります:

Suddenly everyone stopped to talk to each other.


Lesson 68 例文 ②

The bank agreed to provide Evans with a long-trem loan.

agreeも巻末R14に自動詞と書かれていますが、to provide を目的語とする他動詞と解説されています。
つまり、自動詞というのは、後ろに名詞1語の場合は(目的語をとれないので)前置詞が必要で、to不定詞(名詞用法)のように2語以上からなるものを一塊として名詞として扱うもの(句や節)については目的語としてとることができる他動詞になるということなのでしょうか。

回答

agreeについては、一般に自動詞として用いられますが、to不定詞が後ろに置かれる場合は他動詞になります。つまり、agreeは次の語法になります:

× agree+(代)名詞 

agreeは自動詞なので目的語を取れない。目的語をとらせたい場合は、意味に応じて、with, to, on などの前置詞が必要:

○ agree with+名詞
○ agree to+名詞
○ agree on+名詞

但し、to不定詞を後ろに置くことは可能で、このto不定詞は「Vすること」という意味の名詞句だから、agree は他動詞の働きをしていることになる:

○ agree to Vb

仰っていることは部分的に当てはまりますが、全てを説明づけることもできないので、面倒ですが、動詞の用法は文法をベースに例外もあると承知しながら、一つ一つ身につけるしかありません。



Lesson 69 例文 ③⑤

③ Cathy is still wondering which candidate to vote for.
⑤ I need some advice on what size to buy.

どちらも、「どの(候補者)」「どの(サイズ)」を尋ねていますが、いくつか候補のあるうちの「どの、どれ」を尋ねる時、which と what はどのように使い分けるのでしょうか。
選択肢があらかじめわかっている状況での「どの…」は「which …」とします。
選択肢が漠然としていている状況での「どんな…」や、「何(の)…」は「what …」とします。

投票を行う際の「候補者」はその選択肢があらかじめわかっているので which candidate(どの候補者)になります。

what sizeは例文の和訳では「どのサイズ」と訳されていますが、「何(の)サイズ」と考えればよいです。

[他の比較例]

which color
(それらの中の)どの色

what color
(漠然と)どの色、何色



Lesson 69 例文 ⑤

前置詞の「on」は「about」でも同じ意味でしょうか? それとも、「advice on」は熟語か慣用句のようなものなのでしょうか?

回答
 

adviceを修飾する場合は、advice on ... でも advice about ... でもかまいません。
onを使った方が専門的な響きがあります。

ちなみに、「…の専門家」という場合なら、「専門的」なので、expert about ... ではなく、expert on ... が自然です。


Lesson 71 例文 ①

What's an inexpensive place to go for a winter break?

「場所」を尋ねているのに、なぜ Where ではなく What が使われるのでしょうか。

where と what はどのように使い分けるのでしょうか。
What is <S>? は「<S>は何ですか?」という意味です。

ここでの place(場所)は、「遊園地」「美術館」「スキー場」「温泉」のような「施設」を指しています。直訳すると、「冬休みに行くのに安上がりな"施設"は何ですか?」ということなので What を使います。

Where is <S>? は「<S>はどこにありますか?」という意味です。
この例文で Whereを使うと、「冬休みに行くのに安上がりは施設はどこにありますか?」という意味になり、具体的な施設が何であるかを聞くことなく、その施設の所在地を聞いていることになります。



Lesson 77 

例文 ⑤

neither of us has a car.
でなぜhaveではなくhasなのでしょうか?
neither of usは意味的に複数だと思ったのですが…

また、Lesson 11のnone of them も現在形だった場合、
doubtsとするのでしょうか?


回答 
 

「neither of 複数(代)名詞」の「of 複数(代)名詞」はneitherを修飾するので、「neither of 複数(代)名詞」が主部の置かれる場合、主語はneitherになります。neitherは not either(どちらの片方も)という意味なので「単数形」です。単数形なので、この例文では(三現の)hasになります。
また、「neither of 複数(代)名詞」は、「複数(代)名詞」に引きずられて「複数扱い」することもあります。その場合は、この例文の動詞はhaveになります。

「none of 複数(代)名詞」の場合も同様です。noneはnot one(一つもない)という意味なので、「単数形」ですが、「複数(代)名詞」に引きずられて複数扱いすることもあります。

どちらの表現も、単数扱いと複数扱いの両方が可能ですが、フォーマルな文章では単数扱い、カジュアルな会話では複数扱いする傾向があります。


Lesson 78

例文 ①

She's waiting to hear from you.

この文の構造(文型)を教えてください。

巻末R14の自動詞と他動詞の区別でwaitは自動詞とありますが、waitが自動詞ならto hear from youは修飾語(あなたからの連絡をもらうために)で第1文型なのでしょうか。
しかし、Vocabularyでwait to Vbで「Vするのを待つ」とあるので、waitは他動詞で
to hear from youは目的語で第3文型と考えるのでしょうか。


回答

「wait to Vb」は次の2通りの解釈が可能です。

1) waitは「待つ」という自動詞で、to Vbは「Vするために」という「目的」を表す「to不定詞の副詞用法」でwaitを修飾している。
テキストのVocabulary欄の和訳「Vしようと待つ」がこれに当たる。

2) waitは「…を待つ」という他動詞で、to Vbは「Vすること」という「to不定詞の名詞用法」でwaitの目的語である。
テキストのVocabulary欄の和訳「Vするのを待つ」がこれに当たる。

waitは通常、自動詞として用いるので、1)の解釈が一般的だと思います。しかし、wait one's turn(自分の順番を待つ)のように他動詞として使われることもあるので、2)の解釈も不可能ではありません。こういうことはちょくちょくあるので、文法的に追求しようとせず、「wait to Vb」で「Vするのを待つ」と覚えてください。



Lesson 81 例文 ①

「Bill decided not to purchase any more stock.」なのですが、どうしてstocksではないのでしょうか?
株という意味のstockであれば、可算名詞で、any moreに続くのは複数形になると思うのです。
(「株を購入する」を調べると、「purchase stocks」と記載されているものが多数あります。)
Lesson 43の①「No, I won't buy you any more baseball cards.」の時と矛盾してしまうのではないでしょうか?
お手数をおかけしますが、「sが必要か必要でないか」だけでも、お知らせいただけると助かります。

回答 
 

any more stock でも any more stocks でもどちらでもかまいません。
前者の場合、moreはmuchの比較級で、stockは不可算名詞。意味は「株(というもの)」
後者の場合、moreはmanyの比較級で、stocksは可算名詞の複数形。stockは「1株」を指します。

前者の場合の意味は、「これ以上、株(というもの)を買わない」
後者の場合の意味は、「これ以上の(複数の)株を買わない」

一般に、「株」の意味で用いるstockは「1株」を意味する可算名詞で用い、かつstocksという複数形で用いることが多いことは覚えておいてよいと思います。但し、この例文では、以下の英英辞典の定義のようにU(不可算名詞)で用いられています。

-----------
[ C or U ]
part of the ownership of a company that can be bought by members of the public
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/stock
----------

ちなみに、ネットで not to buy/purchase any more stock と not to buy/purchase any more stocks の両方を検索してみると、前者の不可算名詞としての使用例の方が多くなっています。

また、I won't buy you any more baseball cards. についてですが、
cardは可算名詞なので、moreはmanyの比較級で、moreに修飾される名詞は複数形(cards)になります。



Lesson 85 

例文 ④ 

Andy tried to push the door open but it was stuck. について質問です。

解説には tried to push は「行おうとしたこと」を述べているとありますが、
it was stuck それは固まっていた、と続いているので、
ドアを実際に押して開けようとしたのだけれど、固まってたので開かなかった。とい
うことなのでしょうか。
それなら to push ではなく pushing にはならないのでしょうか。

「ドアを押し開けることを試みた」(他動詞?)、
「ドアを押し開けようと努めた」「ドアを押し開けるために頑張った」(いずれも自
動詞?) 

意味がいずれも同じ(開けようとしたが開かなかった)に思えてしまい、try が自動
詞なのか他動詞なのか、区別がうまくできません。


回答 
 

例文は、tried to push the door(ドアを押そうと頑張った) ではなく、tried to push the door "open"(ドアを押して "開けよう" と頑張った)であることに注意してください。
全体として「ドアを開けようと頑張ったが、それは固まっていた(=開かなかった)」という意味で、矛盾しません。

他方、tried pushing the door open だと、「ドアを押して開けてみた」、つまり、「実際にドアを開けた」という意味になってしまい、but it was stuck(しかし固まっていた(=開かなかった))と矛盾します。

「tried to V」は「Vしようと頑張った」で、実際にそれを行えたか否かには触れていません。
「tried Ving」は「試しにVしてみた」で、実際にそれを行ったと述べていることになります。

ちなみに、
「try to V」は「Vするために/Vしようと頑張る」でtryは自動詞、to Vはto不定詞の副詞用法(目的)と考えられます。
「try Ving」は「Vすることを試みる」でtryは他動詞、Vingは他動詞の目的語です。



Lesson 86

例文 ⑥

this Friday の前にはon は必要ないとのことですが、これはthisが金曜日を特定しているため、onが不要という意味でしょうか。その場合thisの品詞は何になるのでしょうか。

また、on Fridayに書き換えることは可能でしょうか。


回答

thisの品詞は形容詞でFridayを修飾しています。Lesson 2の[Note]の2番目の表(P30)に書かれているように、「前置詞(in, on, at)+ this [next, last, every, tomorrow+ 時の名詞」における前置詞(in, on, at)は省略されます。「時の副詞句」を作る「前置詞」は省略されやすく、特に、this, next, last, every, tomorrowのような修飾語が付いて句を形成する場合は必ず省略されます。

Lesson 86⑥の例文では、this Friday は on Friday に置き換えが可能です。
その理由を説明すると、まず、on Friday(金曜日に)は、次の3通りの解釈が可能です。

1.「今度の金曜日に」(this coming Friday とも言う)
2.「この前の金曜日に」(last Friday とも言える)
3.「毎週金曜日に」(on Fridays と言うのがより一般的)

1~3のどれに解釈するかは、文の時制や文脈で決まります。
Lesson 86⑥は looking forward to meeting you が「未来」の1回限りのことを表しているので、この文で on Friday を用いると、1の this (coming) Friday と解釈されます。ですから、ここでは、on Friday = this (coming) Friday になります。

ちなみに、next Friday は(仮に今日が月曜日~木曜日であっても)、一般的には、「来週の金曜日」(Friday next week)を意味しますが、「今度(=今週)の金曜日」(this coming Friday)の意味で使うネイティブもいるので、どちらを指しているのか、念のために相手に確認する必要があります。


Lesson 88

例文①

if節は「主節のことが起こるための条件」のように思っていたのですが、この文ではそうはなってはおりません。
「(普通なら気にするだろうに)私が言うことを気にしないというなら、君は失礼だ」のような意味にはならないのでしょうか?



回答

この例文の仕組みを詳しく説明すると、if節(if you don't mind me saying so)が主節(You were kind of rude)を修飾しているのではなく、if節が修飾している主節は「省略」されています。

if節が修飾しているのは、以下の I would like to say you were kind です。

If you don't mind me saying so, I would like to say you were kind of rude.
もし私がそう言うのを君が気にしないなら、わたしは君がちょっと失礼だったと言いたい。

そして、この文の I would like to say が省略されると、次のようになります。

If you don't mind me saying so, you were kind of rude.
もし私がそういうのを君が気にしないなら、君はちょっと失礼だったよ。

そして、最後に、You were kind of rude を前に持って来て、結論を先に出すと、以下になります。

You were kind of rude, if you don't mind me saying so.
君はちょっと失礼だった、と、もし私がそういうのを君が気にしないのなら(そう言いたいところだよ)。


ちなみに、ご質問のような意味に解釈されてしまう危険性はありません。if you don't mind me saying so は一種の決まり文句で、この例文のような使い方をすることをネイティブはみんな知っているからです。



Lesson 88 例文②

I can't imagine Bob hurting anyone on purpose.

意味上の主語についてです。これは現在分詞の形容詞的用法とも解釈できないでしょうか?
hurtng anyone on purpose が Bobを修飾していると考えて、「私は故意に誰かを傷つけるBobなんて想像できないわ」と訳してもかまわないでしょうか?

回答

プロの翻訳ならそのように訳してかまわないと思いますが、英語の試験の受験者の立場であれば、文法を正しく理解していないとして減点される可能性があります。

「imagine <名詞> <Ving>」は、「<V>している<名詞>を想像する」ではなく、「<名詞>が<V>しているところを想像する」という解釈になります。


Lesson 93
例文②

Look at that girl sitting in the corner.
「あの隅っこに座っている女の子を見てみろよ。」

これを「あの座っている女の子を見てみろよ」とする場合、
Look at that girl sitting.
が正しいと思いますが、他の参考書で分詞の形容詞用法を説明する際に、
→ Look at that sitting girl.
のように書かれています。(現在分詞が名詞を修飾する時、1語なら名詞の前に置き、1語以上なら名詞の後ろに置く、という説明です)

どちらが正しいでしょうか。
よろしくお願い致します。

回答

Look at that sitting girl. は「あの座る少女を見て」という意味合いで、日本語と同様、英語でも不自然に聞こえます。

一方、Look at that girl sitting. は「あの座っている少女を見て」でより自然な英文です(sittingの後ろに over there や in the corner のような場所の副詞を置くと、よりわかりやすい自然な文になります)。

「現在分詞+名詞」となる場合の「現在分詞」は「名詞」の特徴を表します

例えば、flying fish は「今飛んでいる魚」ではなく、「飛ぶ」という特徴をもつ「魚」ということで「トビウオ」になります。
sitting girl は「座る」という特徴をもつ「少女」ということで「座る少女」という意味合いです。
running boy なら「今走っている少年」ではなく「走る少年」です。

Thinking Man(考える人)というタイトルの彫刻があるように、sitting girl、running boy、swimming man も、彫刻やイラストのタイトルに使うなら自然です。

他方、「今…している」「その時…していた」と、名詞の進行中の状態を述べるのであれば「名詞+現在分詞」もしくは「名詞+who [that] is/was Ving」にします。

あの走っている少年は、私の息子のベンです。
That boy running is my son Ben.



Lesson 98 例文④

Following his military service, (Hank took over the family business).
( )の全体がFollowing の主語でしょうか?

回答

Following his military service の主語(=行い手)はHankです。

ですから、次のようにも言えます。

Hank, following his military service, took over the family business.


Lesson 100 P246解説についてお世話なります。表記ページのNoteですが、分詞構文が「文頭」に置かれる分詞構文と意味がほぼ同じとなってますが、訳をみると、どちらかというと、文末に置 かれる分詞構文と意味が同じに思えます。どうでしょうか。よろしくお願いします。

回答

Lesson 100の表で示している分詞構文の和訳は 「意訳(=日本語として自然な和訳)」 であり、意訳によってす英語のニュアンスを区別する ことはできません。直訳にすればニュアンスがより正確に伝わりますので、Lesson 100 の表を直訳にしてみます。次のようになります。

 

● Lesson 100 の表の「直訳(=より英語的な感覚の和訳)」

 

  S + V 現在分詞    「SはVする。ちなみにこの時(Sは)Vしているのだが」

 

  S + V 過去分詞    「SはVする。ちなみにこの時(Sは)Vされているのだが」

 

この直訳を Lesson 101 のNoteの表の和訳(この訳は直訳とほぼ同じです)と比較してみてください。

Lesson 101 の分詞構文は、主語の直後に置かれているので、主語を補足する形容詞的な役割も含まれていますが、Lesson 100 の分詞構文 は主語から遠い文末に置かれているので、そのような役割はなく、あくまで文の補足をするという副詞的な役割です。


Lesson 105

Note 

with + 意味上の主語 + 副詞[形容詞](句)

 ⑥ Ben was running around with no clothes on.

 ⑦ Mike, don't talk with your mouth full.


≪疑問点≫

 何故、各々にbeingが入るのかが判然としません。

 ⑥ on の前にbeing
⑦ fullの前にbeing

 ⑦のfullの前にbeingが入るのは、元文にFull(形容詞)の前にbe動詞があるという理解でよろしいでしょうか?

 ⑥については、理解が出来ておりません。


回答
 

be動詞には「ある」「いる」という意味と、「イコール」という、2つの意味があります。

⑥のような「with+意味上の主語+(being)+副詞(句)」のbeingは「ある」「いる」という存在を表し、「副詞(句)」は、その場所や状態を表します。
よって、「with no clothes (being) on」は「ゼロの服が+ある+(身体の)上に」という意味になり、「服を身につけないで」という意訳になります。onは接触を表しますが、しばしば「身体の上に(接触して)」という意味で使われます。

⑦のような「with+意味上の主語+(being)+形容詞」のbeingは「イコール」を意味します。
よって、「with your mouth (being) full」は「あなたの口+イコール+満タンで」という意味になり、「口いっぱいにほおばって」という意訳になります。



Lesson 107 例文②

I'm afraid we're all sold out. は
I'm afraid we've all sold outではだめですか?
weが受動態になっていると《私が売り切れている》ような感じがします。

回答

We have sold out (*soldは自動詞の過去分詞)でもかまいませんが、We're sold out (*soldは形容詞)の方が一般的です。

Lesson 107②で使われている sold outは、「形容詞句」です。形容詞句として使われる sold out は、以下の2つの用法で用います:

① 「(コンサートなどが)売り切れている」
 = The concert is sold out.

② 「(店が/我々が/彼らが)商品を切らしている」
 = The shop is [We are/They are] sold out.

また、②で切らしている商品を述べる場合は、「of 商品」を付けて、以下とします。
 = The shop is [We are/They are] sold out of ….

他方、sell out(売り切れる)という「自動詞」でも用いることができるので、is/are sold out の代わりに、has/have sold out とすることもできますが、先に述べた通り、使用頻度は落ちます。



Lesson 107 例文②

we're all sold out で「私たちが完全に切らしている」と直訳がありますが
「品物」でなくなぜ「私たち」が主語にきているのでしょうか?

回答

sold outはそういう使い方をするのだと覚えるしかありません。

(be) sold out は

「物が売り切れている」
「店が(<品物>を(売り切れて)切らしている」

という2通りで使うということです。

例文のWeは「店(の人間)」を意味しています。


Lesson 109 例文 ②

The rumors that Evans is going bankrupt are false.
において、rumorsと複数になっているのは何故ですか?
Evans is going bankrupt という事実自体は一つ(もしくは数えられない)なので、これを受けるrumorは単数になるのではないかと思いました

回答
 
Evans is going bankrupt という「主旨・内容」の 噂(rumor)が「複数(rumuors)」飛び交っていたが、それらは全てfalseである、ということです。


Lesson 111  例文 ②

The question is whether we have the will to do it.
questionはproblemでは不適切ですか?

回答 

question と problem としてもかまいません。


Lesson 114 間接疑問文についてです。
This is how~, This is where~, This is when~の3つの表現に関して、どの表現も、補語が「先行詞が省略された関係副詞節」という解釈ができないでしょうか?

回答 

そのように解説されている受験参考書が大半ですが、ネイティブはbe動詞の補語に置かれる「how ~」「where ~」「when ~」「why ~」、さらに「what ~」も、これらが動詞の目的語に置かれる場合と同様に、全て「間接疑問文」と同じ意味の取り方をしているはずです。


Lesson 114

④と⑤については単語解説はないのでしょうか?

 

また、「それ」という訳を英語では、「It」と「That」の2パターンあるかと思いますが、この違いはなんですか?


回答

大変失礼しました。④と⑤の単語解説を付加した頁(PDFファイル)をこちらからダウンロードをして確認頂きますよう、お願いします。

It は、日本語でなら、「それ」とも言わないような暗黙の名詞を指す場合に使います。
That は、日本語で、はっきり「それ」と言う場合や、直前に相手が言ったことを受けて「それ」という場合に使います。
Lesson 114の例文で示された表現は「それ」と明示する場合が一般的なので、ItよりThatを使う方が一般的です。



Lesson 119 例文 ③ 

This is like the home Luke Skywalker lived in in "Star Wars".
homeはhouseだと不適切ですか?

回答
 

不適切とも言い切れませんが、home と house は若干意味が異なります。

home は、住処(すみか)を表します。(a house or apartment where a person or a family lives)
house は、建物 だけを表します。(a building in which a person or a family lives)

この例文の話し手は、「これは、Luke Skywalker が暮らしていた住処に似ている」と言っています。


Lesson 119
Lesson 122

【 Lesson119(前置詞で終わる動詞句の目的語)とLesson122(副詞句の一部) 】

一度精読しましたが、瞬時英訳を目指して再読中です。

Lesson122④のfall in love withを動詞句ととらえて、
Linda is the girl (that) Mike fell in love with とするのは誤りですか?


また逆に、たとえばLesson119①について、
Every boy with whom Linda goes out is slim and good-looking としてはいけませんか?


回答
 

Lesson122④を、Linda is the girl (that) Mike fell in love with. としても全く問題ありません。

Lesson199①を、Every boy with whom Linda goes out is slim and good-looking. としても問題ありませんが、より堅い文体になります。

「前置詞+関係代名詞」は書き言葉で、一般的には、「関係代名詞+~+前置詞」を優先する、と覚えておいてください。


Lesson 121 例文 ①

of which の文ですが、

region と the economy の間にカンマを入れるのはダメでしょうか?
名詞が2つ続いてしまうので、とても不自然に感じてしまいます。
カンマを入れることで読みやすくなりますが、これは日本人的な視点なのでしょうか?
 
色々調べていると
a region of which the economy is
という表現もなくはない、とありました。
但し、あまり一般的ではないようですが。
 
前置詞+関係代名詞がとっても苦手だったのですが、 
ALL IN ONE BASIC と出会って、まだまだ修行は必要ですが、かなり理解できるようになりました。
本当にありがとうございます。

回答

ネイティブもまた、名詞が2つ続く Lesson 121 (1) の形は、少し理解しづらいと感じます。
そこで、おっしゃるように  a region, the economy of which  is ...  とカンマを入れることもあります。このカンマは、非制限用法としての役割ではなく、一呼吸置いて理解しやすくするための表記上の工夫です。カンマを入れても入れなくても、ネイティブは region と the economy の間で一呼吸置きます。
 
この 「<先行詞> <名詞> of which …」 という形は、構造がわかりづらいので、他でお調べになった  a region of which  the economy is ...  という形と同様に、あまり一般的な言い方ではありません。 一般的ではないのにもかかわらず  Lesson 121 の(1)の例文でわざわざ取り上げているのは、「かなり一般的な言い方」 である例文(2)~(4)の 「<先行詞> <部分詞> of which …」 をスムースに理解するための重要なステップだからです。

ちなみに、a region of which the economy is という表現の of which は 「すなわちそれの」 という形容詞句で、後ろの the economy を修飾しています。 形容詞句が後ろに置かれた the+名詞 を修飾するというのは、文法的に正しくない修飾方法ですが、実際には用いられています。


Lesson 124 例文①-1

The reason why we promote recycling is to help improve the environment.
という文があります。

このhelp improveのimproveはなぜ原形なのでしょうか?
improvingやto improveなら理解できるのですが…
lesson52でSVOCのCが原形になる文の解説にhelpもあるのですが、help + O +Vbになるハズですよね?
これは関係あるのでしょうか?

回答

「help Vb」は「help to Vb」のtoが脱落したものです。「help to Vb」の「to Vb」は「Vすること」というto不定詞の名詞用法とも、「Vするように」という副詞用法の目的とも解釈できます。「help to Vb」のような頻繁に用いられる表現では、このような脱落が起こります。
他にも、go to Vb(Vしに行く)のtoが脱落して「go Vb」とされる例が挙げられます。

「help O Vb」も、「help O to Vb」のtoが省略された形です。「使役動詞/知覚動詞+O+Vb」という形と同じなので、ネイティブにとって違和感がないのでしょう。



Lesson 128  例文 ①


「*」において、consulted に合わせて、副詞節も signed と過去形にするとの説明がある以外、学生時代に学習したいわゆる「時制の一致」について触れているところが見当たりません。簡潔な解説をこのコーナーに掲載していただければ幸いです。


回答
 

時制の一致は、学習する意義が乏しいので、基本編の「ALL IN ONE Basic」でも、応用編の「ALL IN ONE」でも、意図的に省いています。


一般に、日本の英語教育において教えられている「時制の一致」とは次のような内容だと思います。

 

   彼は、本国に帰りたい、と言った。
  ○ He said (that) he wanted to go home.
  × He said (that) he wants to go home.


 【解説】
  日本語の「本国に帰りたい」は現在形ですが、wants と現在形にしてはいけません。「言った」という過 去形動詞 said の従属節中に置かれているので、時制の一致を受けて過去形にする必要があるからです。

しかし、上記の説明は、日本語をそのまま英語に置き換えようとすることから生じる、英語の論理を無視した「不必要な説明」だと思います。


つまり、英語の論理は単純で、「本国に帰りたい」というのが「彼」のいつの時点での願望なのかを考えます。それは彼の「現在の願望」(wants)ではなく、過去の時点(彼が発言した時点)での願望(wanted)であることは明らかです。ですから、過去形を使う、というそれだけのことです。Lesson 128(1)の signed も、過去の話をしているのだから、現在形で sign とするのではなく、過去形で signed とする、ということになります。

学ぶ価値のある「時制の一致」というのがあるならば、次のようなケースだと思います。但し、これは、英語がかなり流ちょうに操れるようになってから学ぶべき高度な内容で、ALL IN ONE Basic(や ALL IN ONE)で優先的に学ぶべき事ではありません。

  あなたはご自分のお名前を何とおっしゃいましたっけ?
  ○ What did you say your name was?
  △ What did you say your name is?

 

【解説】
  名前というのは過去も現在も変わらないのだから、過去だけを示す was ではなく is にするのが道理です。しかし、What did you say で過去形を使っているので、それに引きずられて is を was にしてしまうということが頻繁に起こります。これが「時制の一致」です。is にすると間違い、というわけではありませんが、was にするネイティブが多いのが事実です。

ちなみに、上級者向けの文法まで学べる ENGLISH EX では、「時制の一致」という項目があり、十分な説明がしてあります。


Lesson 131 例文②

例文の和訳は「全員がどっと笑った」なのに burst が現在形なのはなぜでしょうか?

回答
 
burst は A-A-A タイプ(原形、過去形、過去分詞が全て同じになる)の不規則動詞で、過去形も burst です。
この例文の主語は everyone という三人称の単数形なので、もし burst が現在形なら、burstsと三単現のsがつくはずです。



Lesson 138

例文⑥

There was so much fog ~とありますが、なぜwereではなくwasなのでしょうか?
主語がmuch fogと複数だと思うのですがwereにすると間違いでしょうか。


回答
 

fogは不可算名詞です。そして、fogを修飾している much(たくさんの)は、不可算名詞を修飾する形容詞です。
不可算名詞は単数として扱うので was になります。
以下のパターンをしっかり覚えておいてください。

 much 不可算名詞 →単数扱い
 many 可算名詞の複数形 →複数扱い
 a lot of 可算名詞 →単数扱い
 a lot of 可算名詞の複数形 →複数扱い



Lesson 143 例文 ④

今まで、完了形は自分のイメージだと「幅がある」感じで捉えていて、過去の一点や未来の一点が示されている中で「その点までの幅のある事柄」を完了形で表す、ように思っていました。実際、Lesson 143の中の他の例文はそのようになっていると思います。
ところが、4番だけは、whenの中に完了形があります。whenは過去完了などで「一点を示す」ときに使われていたと思い、日本語訳を見ても「読み終えた時には」と未来の一点を示しているように感じます。
when you finish reading とかにすると同じ意味になると思うのですが、一点を示すwhenとともに完了形が使われるイメージがわきません。どのように理解すれば良いでしょうか?
また、過去完了でもwhenの中で使うこともあるのでしょうか?(それとも、この文のように未来完了の代用の現在完了の中だけですか?)

回答
 

完了形は、現時点(現在完了形の場合)、過去の一時点(過去完了形の場合)、未来の一時点(未来完了形の場合)までの「幅がある事柄」を表すのではなく、現時点・過去の一時点・未来の一時点という「一時点(=一点)における状況」を述べます。但し、同時に、それが以前に行った・起こったことの結果としてそうなっているということを表します。

現在完了形は「過去にあることをして[あることが起きて]、今に至っている」

過去完了形は「より以前の過去にあることをして[あることが起きて]、その過去の一時点に至っている」

未来完了形は「以前にあることをして[あることが起きて]、その未来の一時点に至っている」

という意味で、このようにまずは大まかな意味で捉えることが大切です。

練習として、現在完了形の例文で、この意味を確認してみましょう:

She has written her third novel.
彼女は(過去に)三作目の小説を書いて今に至っている。→ 彼女は現時点で三作目の小説を書いて(書き終えて)いる。

He has been dead for two years.
彼は(過去に)deadになり今に至っている。そしてその期間は2年だ。→ 彼は亡くなって現時点で2年になる。

I have been there four times.
私は(過去に)そこに存在して今に至る。そしてその回数は4回だ。→私はそこへ行った回数が現時点で4回だ。

このように、現在完了形は、全て「現在」の一点のことを(過去との結びつきの中で)述べています。
これを過去の一時点にシフトしたものが「過去完了形」であり、未来の一時点にシフトしたものが「未来完了形」です。

Lesson 143-4の  when you have read his biography. の have read は、will have read という未来完了形が、副詞節(when ~)の中で現在完了形に置き換わったものですが、この will have read も「(それ以前に読み始めて)その未来の時点で読んでしまっている(=読み終えている)」という未来の「一時点」を状況を表しています。


Lesson 149

例文④


Lesson142 Vocabularyに
『have no idea の後ろに of や as to が省略』

Lesson36 Vocabularyに
『(of) one's age でof が省略』

など省略される前置詞があり、

一方で、

Lesson119-3で
「lived in in "Star Wars"」を「lived in "Star Wars"」にすると文法的に間違いとなる、つまり、省いてはいけない前置詞があります。

前置詞を省略しても間違いではない、のはどのような場合でしょうか。また、前置詞が省略されていること、あるいは何の前置詞が省略されているのかに気付くにはどのようなところに注意したらよいでしょうか。


回答

一般に、日常会話で繰り返されるフレーズは、「省エネ」を目的として、文法的には必要でも意味的にはなくて差し支えないことば(前置詞はそれが多いことばです)が省略されるようになります。そしてその省略がやがて広く行き渡ると、今度はその省略が文語にも反映されて定着するようになります。

「have no idea as to 疑問詞 ~」と「be of one's age」は、どちらも日常会話では繰り返し使われる表現であるため、文法的には必要であっても意味的にはなくて差し支えのない「as to」と「of」を省略するのが一般的になり、それが文語でも定着したと考えられます。

他方、that Luke Skywalker lived in の場合、「関係代名詞+主語+live in」が頻繁に繰り返される表現とは言えないので、inが欠落することもなく、省くと間違いと見なされることになります。



Lesson 154

例文⑤


否定形のcouldn'tは一般に「できなかった」という過去を表すと書いてありますが、
Lesson153の表では、能力・可能の否定形に「できないだろう」と載っています。
これについてもう少し解説をお願い致します。


回答
 

couldn't には、以下の2つの意味があります。


1.(過去に)…できなかった
2.(現在・未来に)…できないだろう

どちらの意味になるかは、原則として、話の前後関係・文脈で決まります。例文5は文脈がないので、1にも2にも解釈が可能ですが、過去の話しをしているという想定で和訳されています。

他方、肯定形の could は、通常、「(現在・未来に)…できるだろう」という意味で用います。

この点が、could は助動詞の中で使い方が最も難しい、といわれる所以です。


Lesson 159 「couldn't have Vpp」「can't have Vpp」は「mustn't have Vpp」は使えないのですか?

回答
 
「mustn't have Vp.p.」 は使えません。ついでに言うと、「can't have Vp.p.」は日本の文法参考書にはよく出てきますが、「couldn't have Vp.p.」ほど使われません。(ですから、テキストでは couldn't have Vp.p. が先に書かれています)


Lesson 159

例文①


副詞の位置について質問致します。

(1)Lessone159①の at least は could've と called の間にあって、
(2)Lessone160③の never は would と have been の間にあります。

副詞を中位に置く場合一般動詞の前か助動詞の後ろ、とR23に記載がありますが、have Vp.p. はどのように扱われるのでしょうか。

could've は助動詞で called が一般動詞でしょうか。
would は助動詞で have been はひとかたまりで一般動詞でしょうか。

もし(1)が短縮形でなければ could at least have called で、(2)が短縮形なら would've never been なのでしょうか。


回答

① 以下の場合は、haveが助動詞でVp.p.が動詞と考えます:

 have Vp.p.
 has Vp.p.
 had Vp.p.

この場合、not、never、hardly、scarcely のような「否定語の副詞」は必ず have [has, had] の直後に置きます。
また、carefullyやat leastのような副詞(句)も同じです。


② 以下の場合は、would [could, may, might, must, should] have が助動詞で、Vp.p.が動詞と考えます。

 would have Vp.p.
could have Vp.p.
may have Vp.p.
might have Vp.p.
must have Vp.p.
should have Vp.p.

この場合、not は必ず、would [could, may, might, must, should] の直後に置きます。

◎ wouldn't [would not] have Vp.p.
× would've [would have] not Vp.p.

never、hardly、scarcely のような否定語の副詞も would [could, may, might, must, should] の直後に置くのが正しいとするネイティブ多いのですが、haveの直後に置いても自然と考えるネイティブもいます。

◎ would never have Vp.p.
○ would have never Vp.p.
○ would've never Vp.p.

carefullyやat leastのような副詞(句)は "have" の直後に置くのがふつうです。その理由は、完了形の助動詞は、会話では、would've, could've, may've, might've, must've, should've と短縮されるため、've の後ろに置かざるを得ないからです。ちなみに、would have, could have, may have のように短縮しない形が用いられる場合は would, could, may などの直後に副詞(句)が置かれている例も見られます。

◎ would've carfully/at least Vp.p.
◎ would have carefull/at least Vp.p.
○ would carefully/at least have Vp.p.


(◎は誰が見ても正しい ○は意見が分かれる ×は誰が見ても間違い)

参考: https://forum.wordreference.com/threads/would-never-have-been-vs-would-have-never-been.1708499/


Lesson 159

例文③


例文の補足説明に「veryではこれができません」と書いてありますが、to以下の省略ができないという意味だと思うのですが、そもそもその必要はあるのでしょうか?
日本語でも普通に「Bettyがそんなことを言ったはずがない。彼女はとても礼儀正しいのだ。」と言えば後半が理由になっていることがわかると思いますし、理由を述べていると明確にするなら、理由の副詞節として「Betty couldn't have said that because she is very polite.」のようにすれば、too~to構文の後半省略にしなくても表せるような気がするのですが、それではダメなのでしょうか?


回答
 
She is very polite. でもかまいませんが、She is too polite. とした方が、「彼女がそんな事を言うはずがない」というメッセージが繰り返されることになり、その分、話し手の感情がより強く表現されます。話し手が自分の感情をどれだけ強く伝えたいかで、She is very polite. にするか、She is too polite. にするかが決まります。


Lesson 167 no more thanの説明が「・・・以下で、最大で・・・」となっていました。教育現場では、その意味では、not more thanと教えているのですが、大丈夫なのでしょうか。

回答
 

はい、大丈夫です。

Lesson 167 の no more than の定義説明は正確です。

no more than … と not more than … は、共に次の2つの意味で使われます。

(1)「…でしか」「たった…」「わずか…」と、それが小さいことを表す
(2)「…を越えない」が直訳で、文脈により「…以下」「最大…」と訳せる

そして、not more than … は、日本の受験参考書ではよく出てきますが、実際のネイティブの英語ではほとんど見かけません。それに対し、no more than … の方は、ちょくちょく見かけます。

学習者が覚えておくことは、「 no more than … には上記の2つの意味があり、not more than … と表現されることもある」ということだと思います。以下で、この裏付けとなる補足をしておきます。

(1)の意味において両者に違いがないことは、以下の2つの英英辞典で not/no more than という形で両者の定義の説明をしていることからわかります。

◆ Longman Dictionary
not/no more than something
定義:used to emphasize that a particular number, amount, distance etc is not large
例文:
It’s a beautiful cottage not more than five minutes from the nearest beach.
それは最寄りのビーチからわずか5分の所にある美しいコテージです。
Opinion polls show that no more than 30% of people trust the government.
世論調査によると30%の人しか政府を信用していない。
https://www.ldoceonline.com/dictionary/not-no-more-than-something

◆ Cambridge Dictionary
not/no more than
定義:used to emphasize how small an amount is:
例文:
There are beautiful mountains not more than ten minutes' drive away.
車でわずか10分の所に美しい山々があります。
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/not-no-more-than?q=no+more+than

(2)の意味においては、英英辞典の定義には示されていませんが、ネイティブが使っている英語で該当するものをネットで調べてみると、not more than … よりも no more than … の方がはるかによく使われています。例えば、「それ(=履歴書など)は簡潔に。1頁を越えないように」という意味の英語として、"keep it brief,  no more than one page" をGoogleで検索すると「52件」の用例がヒットしますが、"keep it brief,  not more than one page" では「2件」しかありません。

また、ETSが出版しているTOEIC公式問題集7冊を調べてみたところ、no more than は3箇所で用いられているのに対し、not more than が用いられているのはゼロです。以下に no more than の使用箇所と掲載されているETSの和訳を添付しておきます。

TOEIC公式問題集1での出題文と掲載和訳
In addition,  please make sure that the bricks are stacked no more than three bricks high.
それから、れんがは必ず3個以下の高さで積まれるようにしてください。

TOEIC公式問題集2 での出題文と掲載和訳
No more than four passengers are permitted in any taxi operated by the Halligan Company.
Halligan社によって運営されているどのタクシーも、4名を超える乗客は許可されていません。

公式TOEIC L&R トレーニング(リーディング編)での出題文と掲載和訳
Boots must be in packages of no more than 10 pairs per carton.
ブーツは段ボール1箱当たり10足以下の梱包になっていること。



Lesson 168

ALL IN ONE Restart において「almost プラス名詞」という使い方はできないとの解説があります。

一方、ALL IN ONE Basic の Lesson168 (4)において「It has been almost a year」とありますので、「Almost the women like ice cream.」という表現は可能なのでしょうか?

ご教示願います。


回答

almost a year の almost は名詞の year を修飾しているのではなく a を修飾しています。

a は名詞ではなく冠詞(名詞を修飾するので形容詞の一種 )です。 そして、almost が一般に形容詞を修飾するように、almost は a も修飾します。 但し、同じく冠詞である the を修飾することはできません。

ですから、Almost the women(ほとんどのその女性達) という言い方はでき ません。 Most of the women(その女性達の大半) とします。



Lesson 171

Wouldn't it be nice if we could celebrate Christmas together?
wouldn'tはwouldではだめでしょうか?


回答 

以下のように、意味が変わってしまいます。

Wouldn't it be nice if we could celebrate Christmas together?
クリスマスを一緒に過ごせたとしたら素敵じゃない?

Would it be nice if we could celebrate Christmas together?
クリスマスを一緒に過ごせたとしたら素敵でしょうか?



Lesson 176

例文 ⑦,⑧

副詞の位置に関してですが、⑦に関しては「take less」、⑧に関しては「least expect」 となっております。

副詞は自動詞の場合→動詞の直後に副詞を配置し、他動詞の場合→目的語の直後に副詞を配置しするので、⑧に関して、expect them the leastになるのは理解ができますが、なぜ他動詞の前に副詞を置くことができるのでしょうか。

また最上級の副詞で動詞修飾の場合は、特定できないのでtheを付けない方が一般的なのでしょうか。

目的語の後にはexpect them the leastとなっておりますので、theの付ける場合、付けない場合の目安もご教授頂ければ幸いです。


回答
 

you least expect them(= you expect them the least)の least が修飾する動詞 expect の前に置かれている理由についてですが、least(最も…ない)は「否定的」な意味をもつため、準否定語のhardly, scarcely, rarely, seldomが、またonlyが、動詞の前に置かれるのと同じ感覚で、least もまた動詞の前に置かれることがあります。

1.The tax hits those who can least afford it.
 (税金とは、それを負担する余裕がもっともない人達を直撃する)
  
2.Which job would you least like to do?
 (どの仕事が一番やりたくないですか? )

  例文の引用元: https://www.ldoceonline.com/dictionary/least

それから、leastが動詞を後ろから修飾する場合に theを付けるか否かについてですが、theを付ける方がより一般的です。その理由については Lesson 174の⑦の例文の前に書かれている説明を読んでください。


Lesson 178 例文 ⑥

The world is much smaller than it was even a decade ago.
このevenの意味は何ですか?
省いた場合、文の意味はどう変わりますか?

回答
 

evenは「(たとえ)…でさえ、…ですら、…でも」という意味です。
even a decade agoで「(たとえ)10年前でさえ」「(たとえ)10年前ですら」

 英文全体として、evenがある場合は次のようになります:
「世界は、たとえ10年前(という最近)と比べてでさえ、遙かに狭くなっている」

 evenがない場合は、次のようになります:
「世界は、10年前と比べて、遙かに狭くなっている」



Lesson 179

例文 ③

 To go beyond is as wrong as to fall short.

 as to fall shortのasは前置詞と接続詞のどちらにも解釈ができるとの記載がありますが、前置詞と捉える場合はどの様な解釈になりますでしょうか?

 as(前置詞)の目的語でto不定詞?という事でしょうか?


回答 

はい。前置詞と見なす場合は、to fall short(不足すること)という「名詞句」がasの目的語と解釈します。
前置詞の目的語にto不定詞を置かない、というのが基本的な文法ルールですので、そのルールを守るという考えに立つなら、asを接続詞と見なし as to fall short (is wrong) の( )が省略されていると考えてください(この場合も、to fall shortは同じく名詞句です)



Lesson 180

例文 ④

I work twice as much as he does and earn two-thirds as much.
についてお伺いいたします。

(1) and は I 「work twice as much as he does」 と 「earn two-thirds as much (as he does ).」 をつないでいるのでしょうか。

(2) 「as <形容詞・副詞の原級> as 」との記載がありましたので、それならば、2番目の much の品詞は形容詞(例えば much money) か、副詞 (例えば earn は work と同じように自動詞)、と考えるのは間違いでしょうか。

(3) 2番目の much は他動詞 earn の目的語に当たる「代名詞」との事ですが、「as … as 」の…に名詞を入れてよいのはどのような場合でしょうか。

(4) 2番目の「代名詞」 much は文中のどの名詞の代わりをしているのでしょうか。


回答
 

(1) その通りです。earnの主語は文頭のIです。

(2) earnは自動詞でも使いますが、他動詞が基本ですから、2番目のmuchはearnの目的語、すなわち(金額や量を表す)代名詞と考えるのが自然です。

(3)「as … as」の「…」に「名詞」を置くことはないと思います。「as 代名詞 as」「as 形容詞+名詞 as」となる例なら数多くあります。それは、「as … as」の前にearnやspendのような「他動詞」が置かれる場合、すなわち「他動詞+as … as」となる場合です。

(4)代名詞のmuch(たくさんの量・額)は独立して使えます。文中の特定の名詞を指しているわけではありません。



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