ALL IN ONE の内容に関するQ&A (その4)


例文1〜25 例文26〜99 例文100〜229 例文230〜419


例文 項目と内容
例文238 Grammar & Usage

「先行詞+前置詞+ which +SV ...」 において前置詞(by)の使われる意味が理解できません。SVを不完全な文にすると(by)はどの位置に来るのでしょうか。

by は「... によって」という意味の前置詞です。もし「先行詞+ which +不完全な文」という形で表すとすれば、「process which features are passed on from parents to their offspring through the genes by」となります。しかし、この文は by とその目的語の which が離れすぎていてわかりずらいので不自然な英語です。ですから by の目的語が which であることを明確にするため by which(それによって)という副詞句を関係詞節の先頭に置いたのです。「前置詞+関係代名詞」を副詞句と見なして、Translation を参考に、素直に前から意味を取ってください。 

例文239 Grammar & Usage

the only one (唯一の友達) は、228の解説からすると同種のものが複数存在しない先行詞だと思うのでwhoの前に非制限用法のカンマを置くべきだと思うのですが?

 いいえ,そうすべきではありません。
「同種のものが複数存在しない先行詞」 ということばを表面的に解釈しないでください。

ここで言う 「同種のものが複数存在しない先行詞」 とは,President Obama (オバマ大統領) や Taro Aso (麻生太郎)や my father (私の父),our company (うちの会社,例えば「トヨタ」)のように,「同種のものが複数存在せず,完全にその正体が明らかになっている先行詞」を指しています。完全に正体が明らかになっているので,もうそれ以上範囲を絞れない(=制限できない)から,制限用法(カンマのない関係詞の用法)が使えない,ということです。

例文239の the only one (of my friends) は,ことばの表面上は 「唯一の友人」 で 「同種のものが複数存在しない先行詞」 ですが,聞き手にはそれが 「どんな友人か」 は全くわかりません。この「友人」は正体が漠然としているので,その範囲を絞る(=限定する)ことができます。ですから,制限用法を用いるのです。

以上を踏まえて,もう一度,例文228の文法説明を読み,制限用法の役割と非制限用法の役割の本質的な差異を確認してください。

例文242 Grammar & Usage

「名詞+名詞」で、1つ目の名詞を形容詞的に使う場合、それは複数形にはしない、という文法があったように記憶しています(どの本で読んだかは失念してしまいました)。
例えば、「靴屋」は「shoes shop」ではなく「shoe shop」のように。この文法に従うと、「women workers」ではなく「woman workers」にするべきだと思いますがいかがでしょうか。

お読みになった文法の真偽はさておき、こと 「woman +名詞」 の用法については以下のようになります:

(1) 修飾する名詞が単数であれば woman も単数形にする:

   a woman teacher  (一人の)女性教師
   a woman doctor   (一人の)女性医師

(2) 修飾する名詞が複数であれば woman も複数形(つまり women)にする:

   women teachers 女性教師達
   women doctors  女性医師達

よって、「女性労働者達」 は woman workers ではなく women workers となります。

例文243

キーセンテンス

和訳を読む前は 「ニューヨークに戻ってきた以前に知り合いになっていた」 と勝手に解釈していました。 「戻ってきた以前に知り合っていた」 ことを表すには、関係副詞節を過去完了形にしなければいけないんだと納得しました。
しかしながら例文222では 「化学者達が実験に取り組んだ」 のは 「宗教団体が実験に憤慨した」 以前のことであるにもかかわらず、関係代名詞以下が過去完了形になっていません。この場合は、「宗教団体が憤慨した」 のが 「化学者が実験に取り組んだ」 後であるのが明らかな為、過去完了形にする必要がないと解釈してもいいですか?

そうではありません。
例文222の that the chemists were engaged in to test their hypothesis (科学者達が自分たちの仮説を試すために取り組んでいた) は Some religious bodies resented the experiment (宗教団体が憤慨した) と 「同時点」 「同時期」 の出来事です。
be動詞は状態を表すので,were (engaged) ... は resented と同じ時点での状態と考えられます。
同時点のことを表しているので過去完了形にはしないということです。

例文244


Words, Phrases & Patterns

 would の意味の定義について質問があります。テキストには「((過去の習慣的行為[状態]を表し))(よく)... したものだ」とありますが、would で過去の習慣的" 状態" を表すことはあるのでしょうか? 私の今までの理解では、過去の習慣的" 状態" は used to を使い、would は使えないと考えていたからです。手持ちの辞書を確認してみましたが、「would + 状態を表す動詞」という例文は見つかりませんでした。

 LONGMAN Dictionary of Contemporary English の定義によれば would は “(it is) used to say that something happened often or regularly in the past”、すなわち、「過去においてしばしば起こったことや定期的に起こっていたこと(=習慣的なこと)を述べるのに用いる」 とあります。

他方、used to は、“if something used to happen, it happened regularly or all the time in the past, but does not happen now”、 すなわち 「過去において規則的もしくは常に起こっていたが今では見られないこと」 とあります。

つまり、would と used to の違いは、would が「単純に過去の習慣を表す」のに対し、used to は「現在との対比として過去の習慣を表す」(=ある過去の習慣が今では存続していないことを強調する)、という点であり、後に置く動詞の性質で区別を行うというものではありません。

通常、過去の習慣的行為や状態は単純な過去形で表しますが、would を用いるとそれを「思い出しながら述べる」つまり「回想する」という感じになります。

念のために would が「状態動詞」を伴う例を2つ挙げておきましょう((a)は hear, (b)は be が状態動詞です):

 She would often hear him grumbling.
 
(彼女はよく彼が愚痴を言っているところを耳にしていた)
 
* COLLINS COBUILD ENGLISH GRAMMAR より

 I remember I would always be the last to leave the dinner table. I would wait until everyone was done and left the room, then I would dump whatever was left on my plate, in the trash or in the garbage disposal.
 
(私はいつも夕食の席を立つのが最後であったことを覚えています。私はみんなが終わって部屋を出るまで待ち、自分の食べ残しをゴミ箱に捨てていたのです)

例文254


キーセンテンス

 the way I stared ... という部分ですが、関係副詞のthat を省略せずにthe way that I stared ... とすると同格のthat に見えてしまいます。これがなぜ関係副詞となるのかの説明をお願いします。

 例文をthe way that I started ... とした場合のthat は関係副詞です。

that の後には「完全な文」が置かれているので名詞節のthat、すなわち同格のthat と同じ構造になりますが、この例文でのthat は in which という副詞句に置き換えることができます。同格のthatなら「前置詞+関係代名詞」という副詞句で置き換えることはできません。よって、このthat は関係副詞だということがわかります。

この考え方は「時の先行詞+関係副詞のthat」「reason +関係副詞のthat」の場合にも当てはまります。

例文259

Grammar & Usage

 その孤児は中年夫婦に養子として引き取られた時まで里親を転々としたのに、どうして「暮らした」の時制がlived であり、had lived にならないのでしょうか。

 この例文は「A until B.」という形になっています。まず初めに、動詞の「過去形」は「過去において一定期間続いた継続的な出来事や行為を表せる」ということを覚えておいてください。「A until B.」 および 「Until B, A.」 という構文が過去の文脈で用いられる場合、「A」 の文では過去形を用い、この過去形は 「until B」 の時点までの継続的な出来事/行為を表します。ですから 「A」 の文を 「had+動詞の過去分詞」 とする必要がないのです。よってこの例文のlived は「(ずっと)暮らした」 という継続を表し、had lived とする必要がありません。

例文259 キーセンテンス

  「子供のできない中年夫婦」とは特定(or限定)される夫婦になると考えた場合 a middle-aged couple ではなく the middle-aged couple となると思うのですが。いかがでしょうか?

そうはなりません。 「the=特定or限定」という理解の仕方に問題があると思います。次のように考えてください。

まず,「the+単数名詞」 はそれが常識的に考えて,もしくは話の脈略から唯一である[一つしかない・一つに絞られる]ことを表します。

一方,「a [an]+単数名詞」 はそれが 「いくつか存在する中の一つ」 であることを表します。

「子供のできない中年夫婦」は世の中にたくさんいますから,常識的に考えて一つには決まりません。よって 「唯一」 の the をつけることはできません。

他方,話の脈略から判断して一つと決まる,すなわち,「子供のできない "その" 中年夫婦」とか「"先ほど私が話した" 子供のできない中年夫婦」という意味でなら唯一なので[一つしかない・一つに絞られるので] the をつけることになります。

そこで例文259に目を移します。この例文では話し手は 「子供のできない "ある" 中年夫婦」 という意味にしたかったのです。複数存在する中の一つは a で表すので, "a" middle-aged couple who ... になります。

例文259 キーセンテンス

their own children ではダメなんでしょうか?



 (a)  one's own 名詞  

 (b)  名詞 of one's own

(a)より(b)の方が own (自身の) の意味が強調されます。

their own children としても間違いではありませんが,children of their own とした方が 「自分達 "自身" の」 が強調され,より文意に合います。

例文259 キーセンテンス

 また、untilの前にカンマがあるのですが、257G&Uでは、接続詞の前にカンマは一般的に置かないとあります。カンマを置いた場合の効果はどのような効果になるのでしょうか?

 カンマ(,)があるとそこにポーズを置くことになります。結果,2つの文の連続性や関連性が弱まります。

この違いを日本語の訳で表現するのは難しいのですが,あえて訳し分けると次のようになります:

 
A until B.
  「Bまでの間はずっとAであった」 

 
Auntil B.
 「Aであった。但しそれはBまでの間であった」 


2番目のカンマがある形(例文259の形)は次のように訳した方がスマートです:

 「Aであったが,ついには [最終的には] Bとなった」

よって,2番目のカンマのある形は上記の訳し方が "定番" になっています。

カンマのあるなしによる微妙なニュアンスの違いは Because にも言えます。

 
A because B.
  「BだからAなのです」

 
Abecuase B.
 
「Aです。なぜならBだからです」


【補足】
*発音するときはカンマの部分で短いポーズを置きます。
*カンマのある until はよく見られますが,他の接続詞ではカンマを付けるのは一般的ではありません。テキスト(257G&U)の説明通り,基本的に従位接続詞の前にはカンマを置かないでください。

例文261

Words, Phrases & Patterns

 for the time being という副詞句はavailable を修飾していないようですが、それならばなぜ、available は修飾する名詞であるlime の後に置かれているのでしょうか。


 
 There is no lime left. (残っているライムはない。)
 
× There is no left lime.

上記の left (過去分詞)は必ず修飾する名詞の後に置きますが、available も There is no ... という文と共に用いるときは left と同じように名詞の後に置くのが一般的です。

この理由から例文は There is no lime available. となっています。これを There is no available lime. とするのは間違いとは言えませんが少し変な言い方に聞こえます。但し、「空いている」「手に入る」という available の意味を強調する場合には名詞の前に置かれることもあります:

 There are no available seats for Seminar Series With James Nelson.
 
(「ジェームスネルソン氏を囲むセミナー」には「空席」がありません。

 This was the only available room.
 
(これが唯一の「空き部屋」でした。)

しかし、available を強調する場合でも There is no available lime. は不自然です。一般に「形容詞+名詞」となる場合の形容詞は名詞のタイプ分け(種類分け)の役目をします。available seats や available room は 「席」や「部屋」のタイプ分けをして、どんなタイプの席か、どんなタイプの部屋かを述べています。しかし available lime とした場合、「手に入る(タイプの)ライム」では意味が合いません。ライムのタイプ分けをする場合は大小や色、香りなどの形容詞で修飾するのが一般的だからです。

例文264
 It'll only be sufficient to sustain us for 2 weeks at most.があります。 私も be sufficient toで覚えてたんですが先日TOEICの問題集をしていたら

The remainder of the budget was sufficient for running the ad for one more month.

で間違ってしまいました。

解説宜しくお願い致します。


 sufficient は enough よりフォーマルな表現で,意味的・語法的に enough と同じ使い方をします。
つまり,

 (A)  be sufficient for 名詞 (<名詞>にとって必要十分だ)
 (B)  be sufficient to不定詞 (Vするのに必要十分だ)

という使い方が一般的です。

「be sufficient for 動名詞」 という言い方もできますが,to不定詞よりも冗長なため,to不定詞ほど用いられません。

ですから,もしその TOEIC の問題集が 「... sufficient for running ...」 が正解で,「... sufficient to run ...」 が間違いとしているのなら,その問題集の解答が間違っています。

各表現の使用例を代表的な英英辞典から引用しておきます:

 The recipe is sufficient for six people.  (LDCE)
 そのレシピは6人に必要十分だ(→6人前用です)。

 One aspirin should be sufficient to relieve the pain.  (OALD)
 アスピリン一錠でその痛みを和らげるには十分でしょう。

例文284 G&U (2つ目の例文)

 どうして one month notice が一ヶ月『前』という意味になるのでしょうか。私の持っている辞書にも notice の項目に同じ言い回しで同様な訳がのっていましたが特に解説などもなくわからずじまいです。
 「<日・月数> + notice」 という表現の notice は 「実施までの期間が <日・月数> の告知」を意味します。one month notice は 「実施までの期間が1ヶ月の通知」 という意味で,意訳すると 「1ヶ月前の通知」 になります。

例文288
キーセンテンス

 269の例文は「...so that you won't forget it.」で、288の例文は「...before I forget.」です。このようにforgetの目的語(it)を付ける/省略する、の使い分けはどこからくるものですか?

 通常、forget は他動詞として用います。よって、288 の例文は before I forget it としてもかまいません。ただ、before I forget it という表現は日常、頻繁に用いられるため、なくても通じる it を省略して forget を自動詞として使うという省略がよく行われます。

日常よく用いられる表現は少しでも話し手の負担を少なくするためにより簡素な表現へと変わっていくものです。

例文307
キーセンテンス

 " 〜 all types of 〜 " とありますが、この types のs はなぜついてるのでしょうか?

前に all という形容詞が置かれているからです。

all の後に可算名詞を置く場合、その可算名詞は複数形になります。よって、all がtype という可算名詞を修飾して types という複数形になるのです。

type of は一つの形容詞句として働き、後の名詞を修飾しますが、type ということば自体は名詞なので、type が複数存在する場合は types of ... という表現になります。

これと同じことが kind(s) of という表現にも当てはまります。

例文308 キーセンテンス

 The corrupt politician is to be appointed cabinet minister.~
の一文ですが、 cabinet ministerに a などの冠詞がついていないのはなぜでしょうか?辞書を引いてもMinisterはcountableとなっていてuncountableの用法は書いてありません。

 be動詞の補語(C)や第5文型(SVOC)の補語(C)に役職の名詞を置く場合,冠詞はしばしば省略されます。

この例文の cabinet minister は役職の名詞です。
appoint (V) the corrupt politician (O) cabinet minister (C) というSVOCの能動態を受動態にしたのが be appointed cabinet minister で,cabinet minister は補語(C)に当たります。 本来 「大臣」 は a/the cabinet minister ですが,ここでは補語(C)に置かれているので冠詞が省略されています。

例文100 の ... to be elected President もこれと同じです(参照Q&A)。


例文312

キーセンテンス

 because if I was conspicuous I was excluded ... の conspicuous と I の間にはカンマが必要ではないでしょうか。

 必要ありません。カンマをつけない方がわかりよいです。

まず、because という接続詞を無視して、if I was conspicuous I was excluded ... という「副詞節+主節」の構文を考えてみましょう。この場合、副詞節と主節の間にはカンマをつけるのがより一般的ですが、カンマをつけない人もいます。

次に、because という接続詞の後に、上記の「副詞節+主節」を置く場合についてですが、because によって示される理由の説明が if I was conspicuous I was excluded ... という部分全体ですから、途中でカンマを使うと、どこからどこまでが理由の説明を行っている部分かがわかりずらくなります。

要するに、「従位接続詞+副詞節+主節」という構文では「副詞節」と「主節」の間にカンマを置かないのが原則、ということです。

例文322
キーセンテンス

 " 〜 on your instincts and intution 〜 " とありますが、なぜ、instinct にはs がついているのに、intution には、s がついていないのでしょうか。
 intuition に s をつけても間違いだというわけではありませんが、一般に「自分の...」と所有格をつけていう場合は「one's instincts and intuition」と instincts を複数形にして述べます。決まり文句のようなものです。所有格をつけずに単に「本能や直感」という場合は「instinct and intuition」とどちらも不可算名詞として用いるのが一般的です。

例文325

キーセンテンス

 with an artistic talent for painting masterpieces

上記の、talent の後の for (前置詞)の必要性についてですが、painting を動名詞でなく現在分詞とした場合、for は不要になるのではないでしょうか。

 painting masterpieces を現在分詞句として talent を修飾させた場合、painting masterpieces の行い手(主語)が talent になるので間違いです。つまり「人」が「傑作を描く」という考え方はするけれども、「才能」が「傑作を描く」という考え方はふつうしないわけです。

次の (a)と(b)は同じ修飾関係ですが、(a)と(b)を比較してみれば、(b)の間違いが明確になると思います。

(a) a woman playing tennis over there
   
(あそこでテニスをしている女性)
  = a woman who is playing tennis over there
  
* playing tennis over there の行い手(主語)は a woman でよい。

(b) talent painting masterpieces
(傑作を描く才能)
   = talent which paints masterpieces
  
* painting masterpieces の行い手(主語)を talent とするのは間違い。

例文326
Grammar & Usage

 wish that 節内におけるパターンの(C)についてですが、ここに登場する would は例文328に登場します依頼婉曲のwouldと同じと理解すればよいのでしょうか。パターン(a)の未来形(単純未来?)の役割は含まれていないのでしょうか?

 例文328 の would と同じと考えてよいでしょう。単純未来の意味合いは含んでいません。以下の例のように、Would you 〜? という表現の Would には、話者が主語に対して「〜してもらえないか」という依頼もしくは願いがこもっています:

 Would you give me a hand? 

  (手を貸してもらえますか?)

   
これをより婉曲的(=丁寧に)に言うと次のようになります:

 I wish you would give me a hand.
  
(手を貸してもらいたいのですが。)

 I was wondering if you would give me a hand.
  
(手を貸してもらえないかなぁと思ったのですが。)

 I'd be grateful if you would give me a hand.
  
(手を貸してもらえればありがたいのですが。)

* 上記の would は全て同じ意味です。would を could に変えるとより遠回しな(=控えめな)言い方になります。
この would の「依頼(願い)」のニュアンスが you 以外の主語の場合にも含まれます:

 I wish she would forgive me.

  (彼女が私のことを許してくれたらなあ)

 I wish it would stop raining.

  (雨がやんでくれればいいのに)


まとめると、「 I wish you would ... 」  は話し相手に対する要請や依頼を表す婉曲的な言い方であり、また、「 I wish <you 以外の主語> would ... 」 は「こうなって欲しいがそうなりそうにない」 という現状への不満を表す表現。どちらの表現のwould にも 「〜してもらえれば」「〜してほしい」という願望の気持ちが含まれている、 ということです。

例文332 Words, Phrases & Patterns

 単語等の説明の欄に、long は名詞とあることから、例文中の longer も名詞であるのだと思います。この場合、名詞に比較級のように語尾に -er が付いていることになりますが、名詞のこのような用法はあるのでしょうか?


この例文では longer が took の目的語になっています。目的語は必ず名詞か代名詞ですから longer は名詞 (厳密には代名詞) だとわかります。

比較変化を持つ名詞や代名詞には,much(多く), many(多く), little(少量), few(少数)と long(長い間) などがあります。これらは形容詞としても用いられますが,代名詞としても用いられ,どちらの場合も比較級,最上級があります。

 much - more - most
 many - more - most
 little - less - least
 few - fewer - fewest
 long - longer - longest


以下は,代名詞の much と little が比較級で用いられている例です。

 
As I know more of mankind I expect less of them.
 
私は,人間についてより多くを知るにつれ,人間への期待が少なくなる。

* more は know の目的語,less は expect の目的語です。



例文332 Grammar & Usage

例文40の Grammar & Usage には目的語の位置の入れ替えが出来ない動詞として take と cost の説明があります。

一方、332G&U には、It takes ... for N to Vb./ It takes N ... to Vb. とあり、目的語の入れ替えがあります。

it takes の take は、例外なのでしょうか?
インターネットで it costs a lot for me to ... など表現も見受けられます。
it を使う構文は、例外で特殊なのでしょうか?


 a)  It takes A for N to Vb.
 b)  It costs A for N to Vb.

a) や b) の文は 「take [cost] O' O」を間接目的語(O')と直接目的語(O)を入れ替えて 「take O for O'」 としたものではありません。 for N は to V を修飾しています。つまり,この for N は「to不定詞の意味上の主語」です。次のように A と for の間を離して見てみるとわかりよいでしょう。

 It takes A   for N to Vb. 
(NがVすることは,Aという時間を必要とさせる)
 It costs A  for N to Vb. 
(NがVすることは,Aという費用を必要とさせる)

インターネットで見たという以下の文も同じです。

 It costs a lot  for me to Vb 
(私がVするには,たくさんの費用が要る)


例文332 Grammar & Usage

 副詞節の中で未来のことをwill で表さず現在形で表すというのは次項333 の説明でわかるのですが(will complete → complete)、未来のことをwould で表さず過去形で表す具体的な例が思い浮かびません。どんな例が考えられますか。

 時や条件を表す副詞節では、

 (1) 現在から見た未来は「現在形」で表す。
 (2) 過去から見た未来は「過去形」で表す。

(2)で would を用いない点に注意が必要です。例えば「<その超大国が敗戦のショックから立ち直るまでには>長い時間がかかるだろうと、人々は思った」という場合< >部分の副詞節は以下のように過去形で表します。

 People thought it would be a long time <before the superpower got over the shock of losing the war>.

 
× People thought it would be a long time <before the superpower would get over the shock of ...>.

* it would be ... の would は thought の時点から見た未来のことです。この it would be ... は主節なのでwould を使います。 got over ... もまた thought の時点から見た未来のことですが、こちらは副詞節中なので would を使わず単純な過去形で表現します。

例文333 Grammar & Usage

It has passed twenty years since he started writing. は誤りというのはわかりますが。

It has passed for twenty years since he started writing.
のように for を加えたらマルがつくでしょうか?

間違いです。
it が 「時間の経過」 を表す構文で用いられるのは動詞がbe動詞の場合です。 つまり,「It is 時間」 「It was 時間」 「It will be 時間」 などの場合です。

pass は be動詞ではないので時間の経過を表す構文の It とは一緒に用いることはできません。
Ten days のような 「時間」 を主語にして用いるのが pass (経過する) の正しい使い方です。

例文334
Grammar & Usage

 「It is time (that) S V(過去形)」の構文で、ジーニアスやリーダーズでは以下のように説明されています。

【ジーニアス英和大辞典】
IT's (high) time (that) I was [should be, were, am] going.

【リーダーズ】
It is (high) time (that) I were [was] going.

that節の時制は基本的にif節内での仮定法の使い方と同じと考えてよいのでしょうか。

 検索エンジンの Google でインターネット上における各表現の出現回数を調べると以下のような結果となりました:

 It is [It's] time I went       ... 869 件
 It is [It's] time I go         ... 460 件
 It is [It's] time I was going    ... 122 件
 It is [It's] time I should go     ... 68 件
 It is [It's] time I am [I'm] going  ... 12 件
 It is [It's] time I were going     ... 0 件

この結果から、以下の結論を導き出すことができそうです:

「It is time +文」という構文の「文」の部分は、
 (1) 過去形が原則である
 (2) 現在形になることもある
 (3) be 動詞で(主語が単数の場合は)were は用いない

私自身は were を用いたケースは(ネイティブの英語で)見た経験はありますので、この構文についてはあまり厳密なことは言えないという印象です。ただ何でもありと考えるのはよくないですから、上記(1)〜(3)をこの表現の決まりとして覚えておけばよいでしょう。

ちなみに、It's time I went ... の went を仮定法過去と考えるべきかどうかですが、それは教える側の任意でよいでしょう。英語教育の現場ではほぼ100%、このwent を「if 節で用いる場合の過去形と同じ(仮定法過去)だ」と説明していると思います。但し、「if I went ...」の went は現在の(狭い)状態ではなく、現在の「習慣的」状況を表しますが、It's time I went ... の went は現在の習慣を表してはいませんので、この説明は適切さを欠いています:

 if I went to college
 
(仮に私が大学に通っている身であるとすれば(実際にはその習慣はないが))

また、仮定法過去では、単数主語の場合にbe 動詞を were にすることができますが、It is time ... の場合はそれができませんし、if 節で過去形の代わりに現在形や should を用いるということもできません。つまり、「It's time 主語+過去形」という構文の「過去形」は通常の仮定法過去とは異なる部分が多すぎるわけです。よって、仮定法過去いう考え方とは切り離して理解した方が理解しやすいと言えるでしょう。

例文341 キーセンテンス

第1文は、It was silly of me but I took 〜となっていますが、冒頭のItは何を指すのでしょうか?そもそも、この It は It...that構文の It なのかそうでないのか、分かりません。また、but についても役割が分かりません。因みに、朱色の It.. .that構文については、テキストを読んで理解できました。

この It は「漠然とした状況」を表す使い方で,この文では(話者の)過去の状況を表しています。他の例を挙げてみましょう:

 It was silly of me, but that is what I did.
 私がバカだったんだけど,それが私のとった行動でした。

 It was silly of me, but I couldn't help it.
 私がバカだったんだけど,仕方がなかったんだよ。

この but は 「しかし」 「それとは逆に」 という but が本来もっている対立的な意味ではなく,少しためらいながら 「〜なんですけどね...」 とことばを続ける時の用法です。Excuse me, but ...(失礼ですが...) や Forgive me, but ...(申し訳ないのですが...) や,この It was silly of me, but ...(私がばかだったんですが...) のような慣用的表現で用いられます。どの表現もあまり進んで言いたくないことをためらいながら述べていることがわかります。

例文343
Grammar & Usage

 (b) What a pity it is that thay are not like you! を強調構文ではない元の文に戻すとどうなるのでしょうか。

 この文を厳密な意味で元の文になおすことはできませんが、近い意味にということでしたら、It is a great pity that they are not like you. になります。この a great pity をwhat a pity に置き換えると次のようになります:

 It is <what a pity> that they are not like you.

しかしこれは正文ではない(= what a pity は文頭に置かねばならない)ので、正文とするために、what a pity を文頭に出したのが冒頭の文です。

例文351

Grammar & Usage

 例文の (1) 「何が彼をそんなに悲しませたの?」 は、What made him so sad? になっていますが、What did make him so sad? ではないのでしょうか。例えば it made him so sad. を疑問文に変えれば Did it make him so sad? だから、What did make him so sad ? ではないのでしょうか。

 いいえ、そうはなりません。疑問詞(what, who, which など)が文の主語になる場合は助動詞(do, does, did)を省略します。次の2つの文の疑問詞が主語になっているかそうでないかの違いに注意して下さい:

 (a) What did yousay?
    O      S  V

 (b) Whatmade him so sad?
     S   V

(a) は What が文の主語になっていません。ですから did という助動詞が必要です。一方、(b) は What が文の主語になっています。この場合は主語(What)と動詞(made)の間に助動詞(did)を置いてはいけません。

同様に、以下の(c) は Who が主語ではないので助動詞のdid が必要ですが、(d) は Who が主語なので、助動詞を置いてはいけません。

 (c) Who did youtalk to?
          S   V

 (d) Whobroke the window?
     S   V

疑問詞のある疑問文で、「疑問詞が文の主語になる場合は、平叙文と同じ構造になる」 ということをしっかり記憶しておいて下さい。

例文356 キーセンテンス

 I insist that you take immediate action to correct the situation. の take は現在形ですか,それとも原形ですか?

 ここでの insist は 「強く求める」 「要求する」 という意味で,that節の take は原形です。

例文358 キーセンテンス

 doubtとthat節は同格だと思っていたんですが、そう考えるとall in oneの和訳と合わなくなるような気がします。例えば 〜doubt of the fact that〜 の様な文の of the fact が省略されていると考えると納得ができるんですが doubt とthat節の関係はどうなっているんでしょうか?
 この 「doubt that節」 は例文217の Grammar & Usage で説明されている同格です。つまり,動詞句の 「他動詞+that節」 が名詞句の 「他動詞の名詞形+that節」 に変換されたと考えます。

【動詞句】 doubt that 〜 「〜だということを疑う」
   ↓
【名詞句】 doubt that 〜 「〜だということを疑うこと」「〜だと思わないこと」

There is hardly any doubt that 〜 は 「〜だということを疑うことはほとんどない」,つまり,「〜だということに疑いの余地はほとんどない」 「〜だというのはほぼ間違いない」 になります。

例文366 キーセンテンス

 “Besides, he does nothing but find fault with us.”

find が、3人称単数現在形(finds)になっていないのは何故なのでしょうか。

 この 「do nothing but ... 」(…する以外に何もしない) という表現の but は 「しかし」 という意味の接続詞ではなく,「…以外に」「…以外の」 という意味の前置詞です。

前置詞 but の後には原則として名詞かto不定詞(の名詞用法)を置きますが,「do nothing but to不定詞」という表現の to は省略され 「do nothing but 動詞の原形」 になります。「cannot help but 動詞の原形」(…せざるを得ない) もこれと同じです。

例文378
キーセンテンス

  「〜 he had had an 〜」 となっていますが、なぜでしょうか。

 had ... は過去形。 had had ... はその過去完了形です。過去完了形の用法の一つに大過去の用法がありますが(16 G&U)、この had had ... は passed ... という過去の時点から見てさらにより過去にさかのぼった(=大過去)出来事を表しています。

例文381 Grammar & Usage

 動詞と目的語が離れる文について質問があります。
We mustn't put off till 〜.
putとoffの間に形式上の目的語itを置くことは可能でしょうか?

 それはできません。
what節は 「何が…か」 という意味でも 「…であること・もの」 という意味でも,形式語の it で指し示すことができません。

put it off till tomorrow what you can do today とした場合,what you can do today が余ってしまいます。

例文386 キーセンテンス

 〜 by 2002 the budget deficit would amount to 430 trillion yen 〜

この例文のwould amountをwould have amountedとしては駄目でしょうか?
13ページの解説から考えると例文の場合2002年になった時点で突如430兆円になるように思います。

 would have amounted としてはいけません。
amount to は be equal to (総計が…に等しい) という 「状態」 を表しますから,would have amounted to という完了形にすると 「ずっと…であり続ける」という継続の意味になり,by (…までに) と一致しません。

例文387 キーセンテンス

 at low temperature でもいいような気がしますが、単数形にすると何か不都合がありますか?

 例えば,1500℃ は一つの温度(a temerature),1510℃ も一つの温度(a temperature),1520℃ も一つの温度(a temerature),etc. です。

この文での「低い温度」 とは 1500℃,1510℃,1520℃ など,複数の温度の集合ですから at low temperatures (複数形)になります。

例文392 Grammar & Usage

(d)の文について質問させて下さい。副詞節で主語とbe動詞が省略されている場合は、副詞節の時制は自動的に主節と同じ時制になると考えていいですか?
(d)の文の副詞節を現在形にしたい場合は省略せずに Though he is working 〜とすればいいですか?

100%と言えるかどうかはわかりませんが,副詞節で主語とbe動詞が省略される場合は,副詞節の時制は主節と同じになります。

省略ができるというのは,省略しても誤解が生じないということです。省略を行う場合は,「誤解が生じないこと」を念頭に置きます。

主語とbe動詞が省略されている副詞節の場合,時制が主節と異なるのに(be動詞の)省略を行えば,誤解につながります。よって,仮に (d) の文で副詞節が 「現在形」 であるならば,Though he is working ... と現在形の is を用いて省略せずに表す必要があります。

例文395 キーセンテンス

 last night は the reunion を修飾する形容詞ですか?

 その通りです。時を表す副詞(句)は名詞の直後に置くことによって名詞を修飾できる,つまり,形容詞的な意味に変わるということです。
the reunion of last night とか the reunion at last night などとしないように注意が必要です。

例文397  キーセンテンス

 variety of merchandise は,the variety of merchandiseではないのですか?
 「商品の多様性」ということばを一般(論)的に用いるなら the は必要ありません (付けてもかまいません)。
我が社の商品の多様性」のような意味合いで 「商品の多様性」と言うのなら the variety of marchandise と the が必要になります。

この文では前者なので the は必要ありません。

「名詞 of 名詞」 となる場合の最初の 「名詞」 に the を付けるか否かについては ENGLISH EX の P350〜P352 の設問が詳しく取り上げているので,解いておかれるとよいでしょう。



例文398 キーセンテンス

 主語はthe widow,述語はdweltだと思いますが,her husband と enduredの関係がわかりません.endured は sufferings にかかる過去分詞, her husband はenduredの意味上の主語でしょうか?過去分詞に意味上の主語があるのでしょうか?

 その部分は 「先行詞+(目的語の関係代名詞)+主語+動詞の過去形」 です。

sufferings (that) her husband endured
先行詞 関係代名詞 主語 動詞

例文399 Grammar & Usage

 G&Uの説明によると、副詞の場合(下記c)、theはつけない方が一般的であると書かれていますが、そうすると本文の 〜 the most densely 〜 のtheはなくてもかまわないということでしょうか。
ただ、私の考えですと、後にregionsという名詞があるので the は必要だと思うのですが。


  the は必要です。理由は,おっしゃる通り,「最上級+〜」(most densely populated) が 「名詞」(regions) を修飾しているからです。

これが,下記のように最上級が副詞だけを修飾し,後ろに名詞がないのであれば,the はつけなくてもかまいません。

  People live most densely in cities.
  (人々は都市に置いて最も密集して暮らしている)

例文403
Grammar & Usage

 本項にある比較表現を普通の最上級表現に変換しようとした場合、be subject to という熟語がネックになって解説の通り四通りの理解ができずにおります。この熟語が崩せないとすると関係代名詞等を利用するしか手立てがないように思えるのですが、実際のところどういった表記となるのでしょうか。

 Grammar&Usage にある形と同様に4つの方法で表すことができます:

【最上級を使う場合】

The delta of the Mississippi is (the) most subject to floods in the States.

Of all the areas in the States, the delta of the Mississippi is (the) most subject to floods.

(注)... is the most subject area to floods とはできません。


【比較級を使う場合】

The delta of the Mississippi is more subject to floods than any other area in the States.

No other area in the States is more subject to floods than the delta of the Mississippi.


【原級を使う場合】
No other area in the States is as [so] subject to floods as the delta of the Mississippi.

例文405

キーセンテンス

  「所有格の形容詞は冠詞(the, a, an)と共に並べることができない」という文法ルールがありますが、He is the town's most eligible bachelor.という文では town's は所有格の形容詞ではないのですか?

 「所有格(の形容詞)」の前に the を置くことはできません。しかし、「the +名詞」という名詞句を所有格の形容詞にすることは可能です。下記の間違い例はいずれも、所有格(my、yesterday's、Bob's)の前に the が置かれています。

 
× the my bag (私のカバン)
 
× the yesterday's party (昨日のパーティ)
 
× the Bob's car (ボブの車)

しかし、以下の例は間違いではありません。それらは、town's、world's という所有格の前に the が置かれているのではなく、the town(その町)、the world(世界)という名詞句に「's」をつけて所有格(the town's = その町の; the world's = 世界の)にしているからです。

 
the town's most eligible bachelor
 
the world's largest company (世界で最も大きな会社)

最初の
×の例では the yesterday や the Bob という名詞句は成立しえず、それゆえ the yesterday、the Bob に「's」をつけて the Bob's、the yesterday's という所有格を作ることはできません。これらを正しい形に改めるには、全て the を削除します(それぞれ、my bag、yesterday's party, Bob's car とします)。

例文411

キーセンテンス

  例文411で、"no signs of .." とありますが、これを "no sign of .." とすることはできますか?「無い」のに「複数形」というのがしっくりきません。

 可算名詞が no によって修飾を受ける場合の名詞の単複はその名詞が使われる状況によって決まります。

例えば、「私には子供がいません」という場合、I have no child. ではなく、I have no children. とするのが普通です。これは、「親が子供をもつ」という場合の子供の数は複数なのが一般的で、それを否定形にするので no children となるわけです。

テキストの no signs に関しても、「何かの兆候が見られる」という場合の「兆候」は複数存在するというのが英語の考え方で、それをうち消すので no signs という形になります。

【肯定文】

 There are signs of an economic recovery.
  
(景気回復の兆候が見られる)

【否定文】
 There are no signs of an economic recovery.
  
(景気回復の兆候はない)

例文413

キーセンテンス

  例文のようにenthusiasmやobsessionに冠詞のa [an] をつける感覚がいまひとつ理解できません。これらの語には可算名詞としての用法もありますが,enthusiasmを可算名詞と捉えるのが不自然に思えます。また,it is a shame --- , it is a pity ---, for a blameなどのように感情を示す名詞に,ときどき不定冠詞がつくことがありますが,これらの感覚もあまり理解できません。

 enthusiasm, obsession は「熱心」「取り憑かれ」という「抽象的な概念」を表すので基本的には不可算名詞です。

これらの意味では1つ2つと数えることはできないからです。しかし、他の多くの不可算名詞と同様に、「抽象的な概念」 を表す語を 「具体的な(1つの)事例」 と表す場合には可算名詞になります。例えば、luxury は「贅沢」という抽象的な概念で捉えると不可算名詞ですが、「贅沢の(1つの)事例」「贅沢の(1つの)形」、つまり「贅沢品」という捉え方をした場合は可算名詞になります。

テキストの例文で enthusiasm を可算名詞として扱っているのは、「熱心の一例」「熱心の一つの形/表れ」と捉えているからであり、また obsession を可算名詞として扱っているのは、「取り憑かれの一つの事例」「取り憑かれの一つの姿」と捉えているからです。shame や pity を a shame, a pity とするのも、それぞれ 「ひとつの恥ずかしい事柄/事例」、「一つの残念な事柄/事例」 という捉え方をしているからで、「対象が複数であっても」、それらを一つの事柄/事例と考えることができるので単数形で表します。


例文1〜25 例文26〜99 例文100〜229 例文230〜419
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