ALL IN ONE の内容に関するQ&A (その2)


例文1〜25 例文26〜99 例文100〜299 例文230〜419


例文 項目と内容
例文26 Words, Phrases & Patterns

I can barely bring myself to study. の訳がよく理解できません。barely の訳を 「ほとんど・・・ない」 としてありますが、辞書には『barely は「かろうじてある」(肯定的)、scarcely, hardly は「ほとんどない」(否定的)に焦点がある』 となっていました。
「can bring myself to study 」 が 「勉強する気になれる」 ならば、これに barely がつくと 「かろうじて勉強する気になれる」ではないのでしょうか。

いいえ、can barely bring myself to study は否定的な意味で 「ほとんど勉強する気にならない」 になります。一般に、参考書や英和辞典では hardly, scarcely を否定的なニュアンス、barely を肯定的なニュアンス、として区別しているものが多いようですが、ネイティブは通常、 hardly, scarcely, barely を全て 「ほとんど... ない」 もしくは 「ほんのわずかしか...ない」 という否定的なニュアンスで捉えます。(後者の「ほんのわずかしか... ない」も否定的(悲観的)なニュアンスです) 

例文26 キーセンテンス

 you've been getting a little lazy. と現在完了進行形になっていますが、例文10 では今までずっと...し続けてきた場合に使われると書いてあります。この場合はそのような考え方が通用するようには思えないし、なまけているという状態に対して進行形が使える理由もわかりません。

you are a little lazy は 「君は少し怠けている」 という意味です。これを you have been a little lazy という現在完了形にすると、「君はこれまでずっと怠け続けている」 という 「状態」 を表す継続用法の意味になります。一方、you are getting a little lazy という get の現在進行形は「君は少し怠け者になりつつある」という意味で、「なりつつある(まだなっていない)」という変化の過程を述べています。これを現在完了形にしたのがテキストの例文の you have been getting a little lazy で、「君はこれまでずっと怠け者になるという変化を続けている」「怠け者へと変わり続けている」 という「変化」が続いていることを表す継続用法になります。

例文30 キーセンテンス

 「the contents of the glass」で 「グラス【の】中身」 という意味を表すために、of を使っているのだと思いますが、これは 「in」 ではいけないんでしょうか?

contentは中身という意味で、最初から「〜の中に」というニュアンスを持っているから、さらにinを用いる必要はないという解釈でよろしいですか?

  contents of ... を contents in ... にはできません。
contents of ... は 「…の中身」 で問題はありませんが,contents in ... は「…の中にある中身」 になり,意味に重複があります。

例文31


キーセンテンス

attributed changes in the climate to global warming and pollution of the atmosphere における前置詞の使い方に関してですが、changes in と pollution of the atmosphere の部分を、それぞれ changes of、pollution in the atmosphere としてはいけませんか? ここでの in と of の使い分けを教えてください。



 (1)  changes in the climate
 (2)  pollution of the atmosphere

まず (2)から説明しましょう。「大気汚染」 という場合、地球全体もしくは特定地域の 「大気全体の汚染」 と考えます。この「全体」のニュアンスを出すために「A of B」という形にします。「A of B」には 「B = A」という意味合いがあるため 「大気=汚染(している)」となり「大気全体の汚染」というニュアンスになります。これを pollution in the atmosphere とすると「大気の中に汚染が見られる」 という意味合いになり「大気中の汚染(物質)」 のようなニュアンスになります。
次に、(1) についてですが、「天候全体の変化」であれば change of the climate と of を使いますが、例文では、「天候の中に見られる幾つかの変化」という意味ですから changes (that are seen) in the climate とします。

例文32


キーセンテンス

 An anonymous informer...who were wanted for... とありますが、文章では過去形になっているのですが、訳文では指名手配中の、と現在形になっています。ここは who are wanted ではいけないのでしょうか?

ここでの 「手配中の」 は現在のことを指していません。「匿名の通報者が知らせてきた」 と同時点において 「手配中」 なのですから過去です。日本語の訳で考えるのではなく、話されている内容の時制を頭に思い浮かべる習慣をつけましょう。

例文34

Grammar & Usage

 dramatically の位置についてですが、副詞は、be 動詞の後ろ、一般動詞の前に置くと思っていたのですが、なぜ、cured me daramatically of という位置にあるのですか。
it daramatically cured me ... となると、意味がどのように違ってくるのですか?

never や usually など頻度を表す副詞や already, just のような時間的関係を表す動詞の場合は一般動詞の「前」 に置くのが原則ですが、dramatically, quickly のように <形容詞+ly>の副詞や fast, hard のような様態[方法]を表す副詞の場合は一般動詞の「後」(目的語や補語がある場合はその後)に置くのが原則です。ですから、it cured me dramatically of ... という語順は原則通りの語順だということになります。

<形容詞+ ly >の副詞は一般動詞の前に置かれることもありますが、その場合は(通常の場所ではないところにあえて置くわけですから) その副詞に対して聞き手の注意を喚起したい場合か、目的語が長くその目的語の後に副詞を置くと動詞との修飾関係がわかりづらくなる場合などです。例えば以下の文では clearly を remember の前以外の場所に置くと、clearly が remember を修飾していることがわからなくなってしまいます。

 I clearly remember telling you to keep your fingers crossed for me.
 
(僕のためにちゃんと祈っていてくれと確かに君に言ったはずだ)


例文35

Grammar&Usage

 「S V O' O」 を 「S V O to O'」 や 「S V O for O'」 などに言い換えることができる動詞は、表現を変えることによってニュアンスがどう変わるのですか? 英語は日本語に比べて重要なものほど前にくる、という話しを聞いたことがありますが、同様に 「give the book to Tom」 は 「give Tom the book」 よりも 「the book」 を強調した表現になるのでしょうか?

逆です。
give the book to Tom は 「Tom に」 与える、ということが話し手の訴えたいことであり、give Tom the book は 「the book を」 与える、が話し手の主張のポイントです。
「V O' O」 という表現では 一般に O' が旧情報、O が新情報となり、話し手は O に聞き手の注意を喚起しようとしています。一方、「V O to [for] O'」は O が旧情報、O' が新情報となり、話者は O' に注意を喚起しようとしています。

 I gave him a bicycle.  (him は旧情報)
 
彼に「自転車」をあげた。

 I gave it to Tom.  (it は旧情報)
 
それを「トム」にあげた。

例文37
Words, Phrases & Patterns

 long to do やpossess を英英辞書で調べると、フォーマルのラベルが付いています。ところが、訳を見ると『こんな宝石がずっとほしかったの』と、非常にくだけた会話になっています。他の例文にもあてはまるのですが、フォーマルな単語を使うシチュエーションというのが今ひとつ理解できません。 この例文のような日常会話では、want 〜 very much やhave を使っても良いのですよね。なぜここで上記のようなフォーマルな単語が使われているか説明してください。

「フォーマル=日常会話で使わない」 ということではありません。
例文の long to possess ... は日常会話で使っても差し支えはありませんし、テキストの訳語も適切だと思います。但し、このことばを話している女性は「ハイソ」なタイプです。下町的なことばの使い方ではありません。英米の映画などを見てみるとわかりますが、貴婦人タイプの役柄の女性はこのようなフォーマルな表現を使っています。つまり、フォーマルとは日常会話で使わない、という意味ではなく、使う人間が所属する集団やステータスによって決まる、ということです。同じことは日本語にも当てはまるのではないでしょうか。

例文38
キーセンテンス

 2行目の but it has quite a few unfamiliar terms in it の最後の in it は不要と思われます。なくても十分言いたいことが伝わると考えますがいかがですか。どうしてin it をつけた方がよいのか教えてください。

have という動詞には 「... を中に含む」 という意味がありません。よって 「中に」 に当たる in ... を述べる必要があります。contain(... を中に含む)なら in ... を付加する必要はありません。

 It has quite a few unfamiliar terms in it.
 = It contains quite a few familiar terms.

基本的に、have を用いて 「... を(中に)含む」 と表現する場合には 「have ... in ...」 の形にして下さい。無論、例文において in it を書かなければ通じないというものではありませんが、きちんとした英語としては必要である、ということです。但し、以下のように 「あるかないか」 の存在だけを問題にする場合には in ... を省略することが出来ます。(省略しない方がより一般的ですが)

 "Does the book have any printing errors (in it)?"
  
「その本には誤植がある?」
 "Yes, it does. It has a few errors (in it)."
  
「うん、少しある」

例文44 キーセンテンス

 I'll keep my fingers crossed はなぜ will を使っているのですか?

 keep one's fingers crossed は幸運を祈るおまじないの行為です。

will は未来(=これからの)ことに対する話し手の意志を表します。
よって,I'll keep my fingers crossed は 「私はこれから先の未来において (君に)幸運がもたらされるようにおまじないをしておくつもりだ」 という意味になります。

「おまじない」 はそれを行っている間に効力を有すると考えられるので,未来に幸運がもたらされるようにするためには,現在 (I keep my fingers crossed)ではなく,未来 (I'll keep my fingers crossed) にそれを行う必要があります。

例文47

キーセンテンス

my Italian の my の用法について教えてください。所有格のこのような用例は見たことがないものですから。

「外国語を勉強[学習]する」 という場合は 「study [learn] 外国語」 としますが、「外国語を練習する」 という場合は、「pracitce 外国語」とするより 「practice one's 外国語」 と所有格をつける方が自然です。

practice は「実践の場で使って高める」という意味ですから、外国語を目的語とする場合は「その人が既に(ある程度)学習して身につけている知識を実践の場で試して高める」という意味になります。そしてこの 「その人が既にある程度身につけている」 の部分が one's という所有格で表現されるわけです。つまり、practice my Italian は厳密に言うと 「私が身につけたイタリア語の知識(my Italian)を試して高める」 という意味で、これを意訳して 「イタリア語の練習をする」 と和訳しているわけです。

 May I practice my Spanish on you?
 
あなたを相手にスペイン語の練習をさせてもらっていいですか?
 (←私がこれまでに身につけたスペイン語をあなた相手に試して
  かまいませんか?)

 
他方、「study [learn] one's 外国語」 とできないのは 「自分が既に身につけているものを勉強[学習]する」 というのが論理に反するからです。

例文47
キーセンテンス

例文の所で I had practiced my italian, so... とありますが、過去完了形になっているのは、実際に話す以前までの事で現在はイタリア語練習をしていないという事を明確にする為に過去完了形になっているのでしょうか?
 そうではありません。
had practiced と過去完了形になっているのは、「自分のイタリア語が通じなかった」 という内容が表す時点まで「(一定期間)イタリア語の練習を行っていた」という「継続的な状況」を表したかったからです。
つまり、ここでの had practiced は 「完了」 の意味ではなく、「継続」 の意味です。(learn や practice などは完了進行形(= have [had] been Ving)にしなくても継続の意味を表すことができます)
現在完了形であれ、過去完了形であれ、「継続」の用法で用いられる場合は、その時までに終わっていてもうそれを行っていない場合と、その時もまだそれを続けている場合とがあり、どちらの意味であるかは前後の文脈から判断します。


例文50

キーセンテンス

 I assigned the complex, challengeing task to Greg. という文で、このカンマを使う場合はどんな時でしょうか?

 the complex, challenging task のカンマについてですが、一つの名詞に対してそれを修飾する形容詞が2つ以上ある場合は形容詞と形容詞の間をカンマで区切るのが原則です。例文50 はこの原則に従っています:

  
形容詞1,形容詞2 名詞 

 
* 読むときはカンマの所でほんの少しポーズを置きます。

 a
gifted, creativeyoung woman
 
(才能がありクリエイティブな若い女性)

 a
hot, humid, noisy town
 
(暑く、むしむしして、騒がしい町)

このようにすることで形容詞同士が混じり合わず読みやすくなります。上記50 の例文で、complex challenging task とカンマを付けなかったとしたら、complex がchallenging を修飾しているように(一瞬)見えてわかりづらいですね。このように同じ(意味の)タイプの形容詞をカンマを付けずに列挙するとわかりずらくなるのでカンマを置きますが、全く異なる(意味の)タイプの形容詞を置く場合は、このようなわかりづらさが生じないので逆にカンマを置かないのが原則です:

 
five popular American cars 

* five は 「数字」, popular は 「性質」, American は 「属性」 を表し,形容詞のタイプが異なる。

例文51
Grammar & Usage

 G&Uに挙げている動詞は、目的格補語の to Vb が仮に to be...と言う形になっても to be を省略できないと説明があります。しかし、want, would like, getに関しては目的格補語に過去分詞をto beなしで置く事ができます。そう考えるとto beを省略できないと言う解説は矛盾がある様に思えるのですが?

 厳密な説明を行うと次のようになります。

まず,want, would like, get はいずれも 「動詞+目的語+to be 名詞」 が可能ですが,(50のG&Uの動詞のように)to be を省略して 「動詞+目的語+名詞」 の形にすることはできません。

 
want him to be a better father → × want him a better father
  would like him to be a better father → × would like him a better father
  get him to be a better father → × get him a better father

 (注) get him a better father は 「彼によい父親をあてがう」 という第4文型としてなら正しい文。

しかし,want と would は 「動詞+目的語+to be 形容詞」 と 「動詞+目的語+to be 過去分詞」が可能で,どちらも,to be を省略して,それぞれ 「動詞+目的語+形容詞」「動詞+目的語+過去分詞」 の形にすることができます。

  want it to be ready → want it ready
  would like it to be ready → would like it ready

  want it to be done → want it done
  would like it to be done → would like it done

get はそもそも 「動詞+目的語+to be 形容詞」 と 「動詞+目的語+to be 過去分詞」 が一般にあまり用いない(ぎこちない)形です。しかし,「動詞+目的語+過去分詞」 の形はよく用いる一般的な形です。

  get it to be ready
  get it ready

  get it to be done
  get it done

つまり,get は(第5文型の have と同じように)
の形が通常の用法だということです。「to be が省略できる」 という言い方をすると 「get+目的語+to be 形容詞/過去分詞」 という元の形を容認する印象を与えるので,できれば避けたいところです。

例文54 Grammar & Usage

 on the condition that 〜 の節の中の動詞は、手持ちの辞書には原形にすると書かれていました。 現在形と原形のどちらも可能なのでしょうか。

調べた辞書は以下の3冊です。

・学研 スーパーアンカー英和辞典 第4版 (原形にすると明記されている)
・Longman Advanced American Dictionary (例文のみ)
 Two employees agreed to speak to us on condition that they not be named.
・小学館 プログレッシブ英和中辞典 第4版 (shouldが省略できる例文、shouldを入れるのは英略式)

よろしくお願いします。



 テキストにあるとおり 「現在形」 (主節が過去形の場合は 「過去形」 が一般的です。 on (the) condition that ... の例文を主要な英英辞典の用例で見てみると 「原形」 を用いず,「現在形」(もしくは「過去形」) を用いていることがわかります:

I'll come to the party on the condition that you don't wear those ridiculous trousers! (Cambridge)

He was released on bail on condition that he did not go within half a mile of his mother's address. (Longman)

They agreed to lend us the car on condition that we returned it before the weekend. (Oxford)

He spoke to reporters on condition that he was not identified. (Cobuid)


また,will+原形 (過去形の文なら would+原形) にする用例も見られます:

They spoke on condition that their names would not be used in the article. (Macmillan)

英和辞典で説明されている 「on (the) condition that ... (should) 原形 ...」 という形が間違いだとは言いませんが,特に覚える必要はないと思います。

例文54

キーセンテンス

 例文の“transport”の目的語はどれにあたるのでしょうか?
Words, Phrases, & Patternsでは他動詞とのことなのですが、例文中では自動詞で使われているように思えました。
念のため辞書(ジーニアス英和辞典 4版)で確認しましたが、名詞と他動詞での使われ方しか表記されていませんでした。
例文中では、transportは自動詞として使っているのでしょうか?
もしくは、私の構文の取り方が間違っているためこのように取ってしまったのでしょうか?

※ 同様に例文40のcommandも例文中では自動詞のように感じました。
これは辞書に自動詞としての使い方もあるとのことなので自動詞と解釈しました。

 ここでの transports は他動詞です。目的語は大きく捉えると up to five tons of their freight です。1語に限定すると tons です:

transports up to five tons of their freight
他動詞 tonsを修飾 目的語 tonsを修飾

例文40の command は say と置き換えて考えることができるので,他動詞と取るのがより一般的ではないでしょうか。その場合,目的語は "Be alert! ... your life." になります。このような,引用符前の動詞が他動詞か自動詞か,は専門的な問題でその判断に実用性はありませんので,あまり気にしない方がよいと思います。

例文55 キーセンテンス

 to encourage 不定詞の意味上の主語はどう解釈すればよろしいでしょうか?

[1]一般の人 ?が意味上の主語
一般に(一般の人々が)=S(主語)がそれらの(them)購買を促進させる(V)為にチョコやガムをレジの脇に置いている。

[2] to不定詞の前の文全体が意味上の主語
"チョコやガムをレジの脇に置くこと"=S(主語)がそれらの(them)購買を促進させる(V)

[3]その他

 [2] と考えるのが自然です。
to不定詞の意味上の主語(=行い手)は文の主語(ここでなら Chocolate ...batteries) と一致することが多いのですが,この文のように 「文全体」 を意味上の主語と解釈するのが自然なケースも多々あります。


例文 57


キーセンテンス

 He was just given injections and medicines... とありますが、これだと 「注射と薬を投与された」 という過去の1回の出来事を表すのではないでしょうか。訳のように 「投
与されていた」 を表すには、複数回にわたって投与されたことを示唆するような表現法(進行形や完了形?)が別にあるのではないか、と思ってしまうのですが。

1回の出来事と見なすことはできません。1回に複数の注射(injections)と薬(medicines)が投与されるとは考えにくいからです。また、 He was just given ... のような単純な過去形は、過去の1回だけの行為を指すだけでなく、過去の習慣的な行為を指す場合にも用います。「過去進行形」 は過去において繰り返される出来事を表すのには不向きですし、また 「過去完了形」 は、いつの時点までそれが続いたのかを示す過去の一時点が文脈にない場合は使えません。

例文58


キーセンテンス

to make them shine は、to make them shone ではいけないのでしょうか?

shineは自動詞として用います。自動詞は 「...させられる」 という受身の意味をもつ過去分詞形にはできません。よって make them shone とはできません。

例文66

キーセンテンス

 「her fellow professor」の「her」は「Dr.Gold」のことでしょうか。
また、同僚ののちの発言の「He may be something〜」は「Dr.Gold」の事ではないのでしょうか。
「Dr.Gold」と「同僚」の性別がごちゃごちゃとなっているように感じられます。
ここには登場しない第3者がいるのであれば無理やり理解もできますが。



 her fellow professor の her は Dr. Gold's ということです。
 I have heard her say の he は Dr. Gold です。
 He may be ... の He は her fellow professor です。

全体として 「Dr. Gold(女性)は自分の同僚(男性)を,有名人だがたいした学者ではないと言っている」 という意味です。

この文は「無理やり理解する」必要があるほど自然さを欠く文では決してありませんよ。


例文68
Grammar & Usage


I saw a flock of birds flying north. という例文に関する質問です。このような 「知覚動詞+O+V ing」 の文は、必ずSVOCとして扱われるようですが、V ing を分詞の後置修飾と考え、「北に向かって飛んでいる鳥の群れを見た」 と解釈するのは間違ったことなのでしょうか(学校の文法問題であればバツにされると思いますので)。また、この類例で3文型に解釈できるケースがあれば教えてください。

「知覚動詞+名詞/代名詞+Ving」 の形になっている場合は全て第5文型(SVOC)と判断し、(試験で和訳する場合は )「<名詞/代名詞>がVしているのを…する」 と訳して下さい。ちなみに、「知覚動詞+名詞+ Ving」 を (Ving が「名詞」を修飾していると考え)第3文型と取っても、結果的には同じ意味になると思います。例えば、 I saw a flock of birds flying north を第5文型で 「私は鳥の群が北へと飛んでいくのを見た」 としても、第3文型で取り 「私は北へと飛んでいく鳥達の群を見た」 としても言っていることは同じです。

例文69
その他

 例文の中に "a drunken Rick" とあるのですが、"Rick" は人の名前(固有名詞)と思いますため、その前にある不定冠詞である "a" は必要のないものと思っておりますが、不定冠詞 "a" はどのような理由で付ける必要があるのでしょうか?

Rick, Jack, Tokyo のような固有名詞には冠詞(a, an, the)が付かないのが原則です。
これは Rick, Jack, Tokyo が唯一のものであるから、「唯一」 を表す the をつける必要はないし、「複数存在する中の一つ」 であることを示す a をつけるのも理屈に合わないからです。しかしこのような固有名詞でも冠詞をつける場合があります。例えばある人間や国、土地をその側面や性質を述べるために幾つかに分けて考える場合があります。例文の 「a drunken Rick」 がそれです。Rick という人間をその時々の「顔」に応じて複数に分類し、その中の一つである 「酔っぱらったリック」 という言い方をしているわけです。

例文72

キーセンテンス

 冠詞の使い方で、the cathedral, the hymn, the chapel と全てthe が付いているのに、なぜchoir だけ、the choir でなくa choir なのでしょうか?

the は 「唯一」 と考えられるものにつけることばです。「既知のもの=既に認識しているもの」 も(結論的に言えば)「唯一のもの」と見なせます。そこで、「唯一のもの」 と 「既知のもの」 という2つの観点からこの例文の名詞を検証してみましょう。

the cathedral
話し手は自分が the cathedral を歩いていることを前提にして話をしています。おそらく聞き手も話しの舞台がどこの cathedral であるかは既にわかっているはずです。つまり「既知のもの」であり「(文脈から)唯一のもの」 です。

the hymn
"The Lord is My Shepherd" という賛美歌(hymn)は複数存在しない、つまり「唯一」なので the hymn とします。

the chapel
the chapel と the を付けることで「(文脈から)唯一のchapel」、すなわち「その大聖堂のchapel」であることを示しています。a chapel (ある一つのチャペル)とするとこの大聖堂にチャペルが複数存在するかのように聞こえます。

a choir
話し手は 「ある聖歌隊(a choir)の歌う声が聞こえてきた」 と言っているのです。よって、a choir として 「一つの聖歌隊」 とか 「ある聖歌隊」 という意味にします。もしここで既知のものではない(=話の中で初めて登場する)聖歌隊を the choir とした場合、それは 「唯一のもの」 を意図していると聞き手は考えます。その結果、この chapel で合唱をする「(唯一の)その聖歌隊」というのはどういう「聖歌隊」なのか、という余計な推測を聞き手に与えてしまうことになります。

例文75 キーセンテンス

 oppose と be opposed to はどちらも「...に反対である」と書いてありますが、例文の She's opposed to it ... を She opposes it ... と書き換えても問題ないのでしょうか。また、どのようなニュアンスがあるのでしょうか。

書き換えても問題ありません。ニュアンスの違いもありません。

つまり,「…に反対している」 という(習慣的な)状況は oppose と be opposed to の2通りで表せるということです。

前者の oppose は他動詞なので oppose to しないように気をつけましょう。

例文87 Words, Phrases & Patterns

1番目、what they[we] call ...の説明で、(ここでのcallは「AをBと呼ぶ」でAが「...」、Bが「what」)とありますが、Aが「what」(目的語)でBが「...」(補語)ではないのでしょうか。

確かにご指摘の通りです。 正しくは  "(ここでの call は 「AをBと呼ぶ」 で A が what,B が 「...」 )"  とすべきです。

この表現の構造を下記に補足しておきます。

S + call + what (A) + B Sは何(A)をBと呼ぶか,SがBと呼ぶのは何か → SがBと呼ぶもの, Sが言うところのB
       ↓
what は文法的に文頭に出す必要があるので以下の語順になる(意味はもちろん上記と同じ)
       ↓
what + S + call + B


例文92 キーセンテンス
Public servants are expected to meet the needs of every citizen, regardless of their race, sex, creed, and social status.

この文中の every citizen は単数なので their ではなく,his or her となる方が普通であるように思いますが,この点ご教示くださいませんでしょうか?

それから creed の後のカンマは不要ではないかと思うのですがいかがでしょうか?


まず,1つめの質問に関してですが,

everyで始まる名詞(everyone, every citizen など)は単数名詞です。単数名詞ですから,he or she や his or her, him or her という表現で受けるのが(he, his, him で受ける場合のような)性差別がなく,また文法的にも正確です。

しかし,これらの表現は正確さを追求するあまり簡潔さを書く表現です。公式の堅い文書であれば全く問題はなく,むしろ好ましいのですが,一般的な会話で用いるには表現が堅すぎます。

一般的には they, their, them で受けます。この表現は文法的には厳密ではありませんが,男女差のない表現で,広く用いられているので正しい用法と考えることができます。


次に,2つめの質問についてですが,

3つ以上の事柄を並列で表記する場合のルールは

 
A, B, and C     A, B, C, and D

のように,最後の and の前にカンマを付けます。ですから,例文の表記の仕方は正しいルールに則っています。ただ,A, B and C のように and の前にカンマを付けない形も一般に認められています。


例文95
キーセンテンス

第1文目の疑問文で、What は文法的にS(主語)なのかO(目的語)なのかがわかりません。

一般に、「What is 名詞/代名詞」 となる場合は 「名詞」 がS、What はC(補語)と考えます。本来なら 「SVC」 が英語の語順なので 「名詞 is what」 なるはずですが、疑問文は倒置形になるので 「What is 名詞?」 の語順になります。一方、以下のように 「What is 形容詞」 や 「What is 副詞(句)」 となる場合は(形容詞や副詞は主語にはなれないので) What が S になります。

 What is wrong?
 
何が不都合なのですか?
  (wrong は形容詞)


 What is there/under the table?
 
そこに/ テーブルの下に何がありますか?
  (there は副詞、under the table は副詞句)


例文1〜25 例文26〜99 例文100〜299 例文230〜419


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